Sun House & Charley Patton
「The Legendary Delta Blues Session」
Pヴァイン PCD 2250
1930年5月28日から数日にわたり、パラマウントレーベルの為に行われたセッションをまとめたもので、邦題通りの内容です。全編特上の水準で、まず聴くべきは、戦前の職業録音だったサンハウスの6曲。ブルースを歌う前は主に教会で歌っていたそうですが、その体ごと声が響くボーカルはやはりゴスペルの影響でしょうか。その響く声を絞り込んで歌う姿は、デルタブルース史でも最強のものです。ギターは弟子筋のロバートジョンソンに比べればシンプルですが、そのビートのヘビイさは凄いものがあります。
しばしばチャーリーパットンと共に録音しているウィリーブラウンの2曲も極上。ギターはデルタ一の弾き手の名に恥じなく、パットンに似た歌も一級品。女流ピアニスト、ルイースジョンソンの4曲も力強くパットンの4曲もベストの出来です。この時期の録音風景を想像しただけで溜め息ものです。カントリーブルースファン必携の1枚です。
01. All Night Long Blues
02. Long Ways From Home
03. Mississippi County Farm Blues
04. Clarksdale Moan
05. My Black Mama Part I
06. My Black Mama Part Ⅱ
07. Preachin' The Blues Part I
08. Preachin' The Blues Part II
09. M&O Blues
10. Future Blues
11. On The Wall
12. By The Moon And Stars
13. Dry Spell Blues Part I
14. Dry Spell Blues Part Ⅱ
15. Dry Well Blues
16. Some Summer Day Part I
17. Moon Going Down
18. Bird Nest Bound