Japan Folk
フォークグループのロック化
2013年に結成40周年を祝ったアルフィー。 エレキギター+ベース+アコースティックギターという編成。 フォークの面影を残したまま、日本最長寿のロックバンドに。 彼らは「日本ロックのひとつの象徴」と言えます。ここでいうロックとは、エレキブームやGSブーム同様ではありません。 かつて影響を与えたサーフミュージックやロックンロールではありません。 「ニューサウンド」以降のサウンドです。 1960年代後半に後期ビートルズやウッドストック勢によりてもたらされます。フォークでデビューした後に音楽的充実を図ってメンバーを加えます。
ロックバンド化していったグループは多いです。 例えばRCサクセション(アコギ+エレキ+ベース)、 かぐや姫(アコギ2+ベース)、 アリス(アコギ2+ドラム)、 オフコース(アコギ+アコギ&キーボード)、 チャゲ&飛鳥(アコギ2)などです。彼らはコアメンバーにサポートを足していった「拡張型」です。 欧米のキャミオやスティーリーダンがセルフコンティンドグループは「縮小型」。 メンバーが抜けていったタイプです。
これに対し、、アマチュア時代はロックバンドのケースが多いです。 フォークのほうがデビューしやすかったから転向します。 地位を確立すると共にロックに回帰していったようにも見えます。明治以降の日本文化は基本的に「和魂洋才」の歴史です。 欧米からやってくる新しい入れ物に日本の心をいかにはめ込み土着化させるか。 皆が「はっぴいえんど」ほどスマートだった訳ではありません。 キャロルほど横紙破りだったわけではありません。 既に日本的感情のビークルとして定着していましたが。
フォークにロックの圧倒的な拡張性とパワーを半ば強引に接ぎ木されます。 少し不格好で日本大衆が懐かしさを感じます。 その姿がアルフィーやアリスの音楽とグループ編成に象徴されています。 その後、Jポップというもの発展してきたのは確かです。 彼らの築いた礎の上にガラパゴス的に発展することになります。
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「アリス 限りなき挑戦」
東芝
エキスプレス
1979年
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・ チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
・ Wild Wind -野生の疾風
・ つむじ風
・ 逃亡者/Young Man
・ 夢去りし街角
・ おまえ
・ 帰り道
・ 明日への讃歌
・ 冬の稲妻~君のひとみは10000ボルト~
・ 未青年
・ 秋止符
[Disc2]
・ 忘れな詩
・ あなたがいるだけで
・ 陽はまた昇る
・ 遠くで汽笛を聞きながら
・ チャンピオン
・ 帰らざる日々
・ 美しき絆ーHand in Hand
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「チャゲ&飛鳥 熱風」
ワーナー
エレクトラ
1981年
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・ 熱風
・ 水面の静
・ 万里の河
・ この恋おいらのからまわり
・ 花暦
・ 悲炎
・ 翼
・ あばんぎゃるど
・ 嘘
・ 草原の静
・ 荒野
・ お・や・す・み
・ 幻夜
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「アルフィー 青春の記憶」
ビクター
1975年
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・ 青春の記憶
・ 真夏の夢
・ 心の扉
・ 危険なリンゴ
・ 一年目の春
・ 卒業
・ 夏しぐれ
・ ロマンス・レイン
・ ひとかけらの純情
・ 水いらずの午後
・ 白いハイウェイ
・ ナイト・アローン
・ 府中捕物控
・ 明日からよその人