仕様 : アコースティックギター用
材質 : ローズウッド
長さ : 850mm
幅 : 5mm
厚さ : 2mm
「バインディング」はギター本体の外周を覆うもので、材質はローズウッド材です。木材の色としては茶系の少し濃いめで、落ち着いた雰囲気が出ます。「幅5mm」とは、ボディーのサイドから見た場合の高さにあたります。また「厚み2mm」とはボディーを前面から見た場合の太さにあたります。「長さ850mm」については、片巻きできるだけの長さです。1台のギターには2本のバインディングが必要です。熱を加えながらボディのシェイプに曲げてゆきます。パーフリングとバインディングは素材を合わせると自然なまとまりになります。
0220. おすすめ度 ★★★★★ fukushi様 2009-10-15
注文してから到着までが早い。
連絡も随時メールが入るので安心して取引ができます。いままで注文漏れもなく到着しております
。
沢山のお買上げありがとうございます。今回ギター製作関係のご利用ですが、製作に当たってのお尋ね等ございましたら、お気軽にお聞かせ下さい。当方も個人製作していますので、お答え出来ることもあるかと存じます。
本当にありがとうございました !
バインディングの取付け方
作業時間の目安は2時間程度です。使用する用具は、ベンディングアイロン、やすり、カッター、タイトボンド、布、輪ゴム、カンナ、スクレーパーなどです。バインディングはプラスチック、木材などがありますが、ここではローズウッドの場合で説明します。ブラスチックの場合は比較的簡単にそのままで接着できますが、ローズウッドの場合は一担アイロンでボディの曲線に曲げておく必要があります。側板を曲げる時に使用したベンディングアイロンをここでも使用します。曲げ方は側板よりは簡単ですので、それ程時間は掛からないでしょう。微調整が済んだら溝にローズウッドをはめてみます。きっちりはまらない部分は、やすりなどで調整します。ここまで出来たらパーフリングの時と同様に接着してゆきます。素早く接着剤をつけて接着し、輪ゴムでボディをぐるぐる掛けます。はみ出しているタイトボンドは湿った布でふきとっておきます。これで1日おきます。ゴムを外して形を整えます。スクレーパーやサン ドペーパーで仕上げをします。
ローズウッド材について
マメ科
気乾比重 : 0.75〜0.82
産地 : 東南アジア、インド南部
基本的には「イースト・インディアン・ローズウッド(East Indian Rosewood)」のこと、「パリサンダー(Palisander)」とも呼ばれます。
材色は赤紫褐色〜紫色を帯びた暗褐色で縞模様を持ちます。
マホガニーやメイプルと同様にギターのサイド&バック材としてはポピュラーな材料です。又、指板にもよく使われます。名前の通りローズ(ばら)のような甘い香りがします。比重が割合高いため倍音が出やすく、艶やかで綺麗な高音と力強い中低音が音質の特徴です。ハカランダの入手が困難になった現在、最も優れたなサイド/バック材になっています。深い低音と艶やかな高音が特色です。概ね真っ直ぐで規則的な美しい木目。最近は政府の伐採制限などの影響で高騰し、入手が困難になってきています。世界の熱帯・亜熱帯に分布しており、木材を産する樹種は20種ほど上げられます。「ローズウッド」という名前の由来ですが、これは生木が薔薇の花のような芳香を放つところから名付けられたと言います。日本にも古くから輸入されており、「紫檀」という名前で呼ばれている三大唐木の一つです。
主に薄い突き板などに加工されて家具などの装飾に使われています。木材業界では紫檀とローズウッドは別のものと捕らえています。紫檀の中でも最高級の「本紫檀」は赤褐色の非常に美しい材で、厳密にはタイ産のものだけ本紫檀と言います。
現在ではローズウッドというと、普通は「インディアンローズウッド」を指しますが、もっと大きい意味でいろいろな種類の物(8科20属)をまとめてローズウッドという場合が多いようです。インディアンローズウッドは、現在でも多くのメーカーが使用しているもので、価格が安く、比較的入手しやすい材です。しかし、ギター業界で最も有名なローズウッドというと、「ブラジリアンローズウッド」(現地名ハカランダ・ジャカランダ)です。本来ローズウッドというと、このブラジリアンローズウッドを指します。
現在は極々少数のメーカーやカスタムショップに使用されている程度です。最も初期の段階では普通に使用されていたのですが、1960年代半ばにブラジル政府が【絶滅が心配される状況】と判断して輸出を制限してしまいます。この影響でこの材を使用していた各ギターメーカーは当時入手しやすかったインディアンローズウッドに切り替えたのです。
その後、ブラジリアンローズウッドは、1992年6月に京都で開催されたワシントン条約締結国会議で該当目に指定されたため、原則的に現地外への移動が禁止となりました。しかし、条約前に伐採された物という証明書があれば移動が可能です。
現在多くのメーカーに使用されているインディアンローズウッドも年々数が減少してきており、原産国である各国でも輸出の制限を開始しています。インドネシアでは1978年5月から、インドでも1980年から丸太での輸出を禁止しています。最近ではインディアンローズウッドに代わる材の使用も増えています。代表的なものでは南米産の「ココボロ」「ホンデュラスローズウッド(ニューハカランダ)」「ボリビアンローズウッド(パーフェロー・モラード・リオグランデパリサンダー)」「マダガスカルローズウッド」、アフリカ産の「オバンコール」「パオ・ロサ」、インドネシア産の「ソノケリン」(インディアンローズウッドを植林した物。成長速度が速い為にその分粗い木目になる)、などがあります。
参考
原産国 | インド南部、インドネシア、ブラジル北東部、メキシコ南西部〜北部コロンビア、アフリカ南西部、赤道アフリカの湿地帯など。 |
樹木特性 | 散孔材。平均樹高25〜30m。平均直径0.5〜1.5m |
木理・肌目 | 交錯木理。 |
色調 | 辺材は淡色。心材は濃紫褐色ないし濃紫赤色。濃紫色ないし黒紫色の縞を持つ。 |
比重 | 0.75〜0.9 g/cm3 |
音響特性 | 重たく硬い材にしては意外と堅く冷たい感じはせず、暖かい音でもある。これは材自体に含まれる油分も影響しているものと思われる。 |
Copyrights 2017 株式会社レミユ all rights reserved
当サイトにおける掲載内容の無断使用を禁止します