#1806d-k 亜麻仁油 4L
5,300円 個数:
送料1100円
塗り面積 約56平方メートル ( 1回塗 )




仕様 : 耐水・防水加工、木材表面保護
用途 : 一般木工塗装用、建築・家具用塗料
成分 :
植物油脂 100%
原材料 : 油単品
ヨウ素価 : 170〜185
製法 : 圧抽法
食用 : 不可厳禁

亜麻仁油は植物から採取した自然塗料でオイルフィニッシュに多用されます。塗装油の中で一番よく使われています。くせがなく、オイルフィニッシュのベース油とされています。赤、茶、黒系の木材に塗ると色合いが深く濃くなり、気品が高まります。塗膜を作らず、比較的簡単に塗装が可能な植物性油脂です。塗膜が無い分、音の改善が期待出来ます。手工ギターに適しています。好みで荏油や桐油をブレンドすると良いでしょう。一般木工用の塗装や、和紙を使った工芸品などの防水加工にも適します。粘度を下げたい場合は「シンナー」「テレピン」「オレンジオイル」などを添加して薄めることが可能です。塗装用オイルのスタンダードで塗装材の種類を問いません。
他のオイルや添加物と混ぜて使うのにも適します 。
まれに色が濁ったり、底の油分が白っぽくなることがありますが、これは品質低下ではなく油の成分が分離しているに過ぎません。塗装には影響ありませんので、適宜振るなどしてご利用下さい。
注意事項
夏場、使ったボロ布などを捨てる際、自然発火しないよう注意する必要があります。油がしみ込んでいる布は「焼却処分」「水中保存」「乾燥後廃棄」などで自然発火を防ぎます。






0811. おすすめ度 ★★★★☆ S&K様 2015-11-17
亜麻仁油 1L
今回、木工で板に使うために、購入。オイルがかなりいい感じに仕上がります。玉杢とか入り組んだ木目には絶大な効果があるように思います。特にケヤキ系統はきれいですねえ。防水という効果がいまひとつわからないところですが、最近は自然塗料で簡単に塗れるというものがいいです。しっとり感を持続させるには、亜麻仁油を塗ってからワックス仕上げのほうがいいのかなという感じです。
木工塗装用に亜麻仁油を購入頂きましたが、玉杢などにはかなりいい効果があったようですね。油分がある白木系との相性が良いようです。オイルですので防水効果は十分あります。ワックスとして使われる場合は、亜麻仁油と蜜蝋を1:1で混ぜたものが使いやすくおすすめです。蜜蝋ワックスは広く木工品に使われています。是非一度お試しください。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました。

0666. おすすめ度 ★★★★★ はやしさとし様 2013-09-13
亜麻仁油 4L
いつも早い対応で助かります

毎度当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。亜麻仁油は今では建築関係の方や楽器以外の工芸品等にご利用されるケースが増えてきています。亜麻仁油は広く木工塗装に使用出来る塗料ですので、手頃な分量でご使用頂けるよう配慮しています。これからもどうぞ宜しくお延がい致します。ありがとうございました。

0657. おすすめ度 ★★★★★ ゆっくり様 2013-08-06
亜麻仁油 4L
問い合わせにも丁寧にお答えいただき、提案もしていただきましたこと厚く御礼申し上げます。

亜麻仁油の利用範囲は広く、楽器塗装から一般木工品、建築材、フローリングや家具類などにも利用されています。天然素材なのでアレルギーなどにも安心してご利用頂けます。夏場にご利用頂く際には、染みた布などを炎天下などに放置すると自然発火することがありますので、注意が必要です。それでは又のご利用をお待ちしています。ありがとうございました。

0603. おすすめ度 ★★★★★ ひらめ様 2012-11-09
亜麻仁油 4L
DIYで植物性の亜麻仁油を探していました。4リットルという大きなサイズを扱っているところがなく、たっぷり欲しかったので即決しました。注文から商品の到着まで本当に早く、迅速な対応にびっくりしました。

亜麻仁油は一般手工の方々が使いやすいサイズに小分けして品揃えしています。その中でもこの4L缶は一番量が多く、ギター製作には十分で他の木工品にも使える量です。家具その他にも使えますので、いろいろな木工品にご利用されると良いと思います。建築関係の方からご注文があることも多く、天然塗料が内装に使われることが増えてきているようです。子供さんなどアレルギー体質の方は塗料にも気を使って影響が少ないものを選択されることもあるようです。商品は手元に在庫がある場合は早くお届け出来るかと存じますが、欠品等していますとお届けが遅れご迷惑をお掛けする場合もありますので、宜しくお願い致します。この度はこうもありがとうございました。

0585. おすすめ度 ★★★★★ まー坊様 2012-04-11
亜麻仁油 500ml
迅速なご対応ありがとうございました!また利用させていただきます!!
汎用性の高い塗料として亜麻仁油はおすすめですが、ワックスなどを作るベース油としても多く使われます。他の乾性油である桐油や荏油などと比較して、くせが少ないので使いやすいですね。又、楽器塗装だけでなく、一般木工用としても多用される優れものですね。こちらこそまたのご利用をお待ちしています。ありがとうございました!

0561. おすすめ度 ★★★★★ iz様 2012-02-04
亜麻仁油 500ml
対応早くて安心してお取引できました。また利用したいと思います。
塗装用オイルの中でもこの亜麻仁油はベースオイルとして広く利用されています。楽器塗装としても本体やネックなどに用いられていて、特にネックでの使用が多くみられます。一般的にはオイルフィニッシュという塗装法となりますが、手工品によく使われる方法です。基本の塗装だけでなく、メンテナンス用などにも重宝する優れものですね。これからもどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました。

0558. おすすめ度 ★★★★★ 一心様 2012-01-20
亜麻仁油 1L
木工で試したくて購入しまして、早速、檜・パイン・桜等にオイルフィニシュしてみました。グッドです。他に荏油・桐油も試しました。説明があった通り桐油は伸びにくいですね。でも、何れも気に入りました。また機会ありましたら、お願いします。
オイルフィニッシュとしていろいろな木材に使われたようですね。荏油や桐油とも微妙に異なりますので、木材の種類によってや好みで油を使い分けるのも良いと思います。一般的には白木など針葉樹系の木材には白っぽい感じを出来る限り損なわないようにすることとや、木目をより深くすることを重視するなどにより、油を使い分けるのが良いと思います。亜麻仁油は一番無難な油です。塗り重ねるとキラキラした感じに仕上げることも可能です。拭き取りを繰り返し、塗り重ねも30回くらいにすると素晴らしい仕上がりとなります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました。

0547. おすすめ度 ★★★★★ FlyFisher様 2011-12-03
亜麻仁油 180ml
オイルフィニッシュの竹製フライロッドのメンテナンス用として購入しました。迅速な商品発送に大変満足です。そもそも大量に使用しないので、180mlの少量販売は助かりました。ただ、商品より送料が高くなってしまうのは(笑)ですね。
竹の塗装に亜麻仁油を使われたんですね。私はまだ竹には塗ったことがありませんので、どんな風合いに仕上がるか興味があります。多少黄変しますので、深みが出るといった感じでしょうか。塗装油は一般の方が使いやすい量に小分けして販売していて喜んでもらっています。送料はどうしようもないので、すいません。又のご利用をお待ちしています。ありがとうございました。

0536. おすすめ度 ★★★★★ 夢大陸様 2011-11-15
亜麻仁油 1L
亜麻仁油は、楽器ではなく日曜大工で床板の塗装仕上げに使用しました。柿渋を塗った上に亜麻仁油をオイルフィニッシュとして、布で刷り込むように塗りました。乾燥してからさらにもう一度塗る予定です。日曜大工にも、良い製品です。また、お店の対応も良かったです。
この度は当方をご利用頂きまして誠にありがとうございます。この亜麻仁油はオイルフィ二ッシュのベースオイルとして広く使われています。手軽に綺麗な仕上げが出来るので、楽器の塗装でも多用されています。特にネックの塗装には多くのギターでオイルフィニッシュが施されています。生地を滑らかにし、塗ったらすぐにふき取ることを繰り返せば、満足いく仕上げが可能ですね。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました。

0496. おすすめ度 ★★★★☆ ヒロ様 2011-07-02
亜麻仁油 1L
アコースティックギターのえぞ松単板に塗り込んでますが、削り具合で下地の状態が均一じゃないためか、すこしムラになってるような。。ただ塗ってふき取ればいいのかと簡単に思ってましたが、意外と難しい?綺麗に仕上げる方法をサイトで詳しく使用方法をご教授いただけたらうれしいです。
亜麻仁油をえぞ松表板にご利用されたようですね。ムラについては油の浸み込み具合に依る所が大きいと思われます。ムラを極力なくすには、生地調整をいかにきっちりと行うかが大きく影響します。生地調整の段階で表面の滑らかさにムラや傷跡がある場合は、亜麻仁油を塗ると浸み込み具合に差ができ、さらにムラが広がります。その場合は再度サンディングを行い、生地を完全に均等に調整してから再塗装をされることが良いかと思います。オイルフィニッシュは基本的に塗膜がほとんど出来ないので、その分生地の状態が増幅して表面に現れます。手軽に塗れるのが大きな特徴ですが注意点もありますので、何度もサンディングを繰り返し、生地を完全に均等の状態にされることをお勧めします。
また、油の浸み込みを抑えムラを極力少なくするために、少量を塗ったらすぐに乾いた布でふき取ることも重要です。さらに、ホームページでもご案内していますが、一般的に油を塗料とする場合、松や杉など白木系の木材に塗ると「黄変」といって色合いが黄色っぽくなる特性があります。この黄変を極力抑えるには、桐油が最適と思われます。但し桐油であっても多少の黄変は避けられませんので、ご了承をお願いします。油塗装 ( オイルフィニッシュ ) をうまく仕上げるポイントは、基本的なことをいかにきっちり行うかに尽きますが、
○ 生地調整はムラなく均等に完全に行うこと
○ 塗ったらすぐにべたつきがなくなるくらい、きれいにふき取る
○ 黄変の少ない「桐油」に替えてみる
以上をチェックしながら入念に行ってみてください。今回塗られたえぞ松の生地状態を実際に拝見出来ると一番よいですが・・・

0417. おすすめ度 ★★★★★ 猟師様 2011-03-05
亜麻仁油 500ml
ギターではなく、猟銃の木の部分の手入れに使用したのですが、とても綺麗なツヤが出たので、うれしいです。ニスではあのツヤは出せないし、とてもなんともいえない光沢で素晴らしいです。ほれぼれして銃を毎日ながめています。

銃の木目部分の手入れに亜麻仁油を使われたのですね。自然な光沢が出るので気に入って頂けて嬉しいです。オイル系の塗装はニス系とはまた違った風合いがありますので、用途に応じて使い分けるのも良いと思います。又のご利用をお待ちしています。この度はどうもありがとうございました。

0402. おすすめ度 ★★★★★ 四条西洞院また〜り様 2011-02-02
亜麻仁油 4L
入金後、翌日には受け取りが出来、満足です。たくさんの木工作品に使用しました。

ご利用頂きました亜麻仁油はオイル塗装にはとても適したオイルです。くせが無く塗装もしやすいですので、楽器に限らず広く木工に使えますね。塗り重ねるほどに深みが増してゆきますので、好みで塗り重ねされることをお勧めします。1回の塗りを終えたら、手で表面を触りベタつきがなく、さらっとしてきたら2回目に取り掛かります。塗りの間隔は1〜2日が適当です。今後とも宜しくお願い致します。

0372. おすすめ度 ★★★★☆ 高山涼風様 2010-11-30
亜麻仁油 180ml
5星の評価をしたい処ですが、品切れを起こしているので減点1星ということです。呑みに行って、注文した酒が品切れと言われた以上にがっかりしています。是非、是非安定供給をお願いします。今年3月頃に4L缶を購入したのですが、100キロ前後の流木とプレート立てに使い、残り少なくなり、又々4L缶を希望した次第でした。4L缶が品切れということで、仕方無く1L缶に希望を縮小したところ、これも品切れ。えっ!、うーん、それでは500mlは? これもダメ。えっ!、えっ? そして最後の頼み、180mlでようやく購入できた次第です。この2本の内の1本は、流木彫刻仲間へのプレゼントですので、次の作品完成に不安が大です。
亜麻仁油を流木彫刻に使い始めたのは、婿が猟銃の台尻に使っていた亜麻仁油をプレゼントしてくれたのが切っ掛けです。無くなる度に婿に貰うのも具合が悪いので、インターネットで「亜麻仁油」を調べて貴社にたどり着きました。亜麻仁油だけでなく、塗装用油全般について詳細に解説を載せている貴社の姿勢に感嘆・信用し、4L缶をいきなり注文した次第です。他の会社の亜麻仁油は婿が暮れた物だけなので比較する相手が少ないですが、貴社の亜麻仁油には質、価格共に満足しています。実は、4L〜500mlが品切れ通知を受けた時に、郵送代も含めて考え、他社に注文する事も考えましたが、最初に購入した4L缶も今回と同じ様な状況で購入できたとすると何かも縁かなと思った次第(昨年は今年とは違う状況だったかも知れませんが)。
商品とお金の交換だけで終わりと言う人達が(多分)多い中で、会社がコメントを依頼する、それに対して購入者がコメントを書く、というのも「何かの縁」なのでしょう。
今後とも、しつこく、貴社の製品を求めますので宜しく、良質の製品とリーゾナブルな価格、そして数量の提供をお願いします。

この度はご利用ありがとうございます。在庫を切らしてご希望のものがお届け出来なく申し訳ありません。貴重なご意見を頂きありがとうございます。お客さまにご迷惑をお掛けしないよう努めてゆきます。今後とも宜しくお願い致します。

0289. おすすめ度 ★★★★★ エスツーアンザイ様 2010-04-13
亜麻仁油 180ml
油くさい臭いのなく大変よろこんでいます。

商品を気に入って頂けたようでとても嬉しいです。亜麻仁油は塗装用オイルのベースとして、広く使われている定番です。臭いも少なくクセがないので扱いやすいですね。私もギター塗装に多用しています。又のご利用をお待ちしています。ありがとうございました。

0265. おすすめ度 ★★★★☆ 音楽院様 2010-03-01
亜麻仁油 1L
素早い対応でとても満足しています。商品もしっかりとしていました。

商品に満足して頂けて嬉しい限りです。この度は数あるお店の中で、当店をご利用頂き誠にありがとうございます。これからもどうか宜しくお願い致します。

0260. おすすめ度 ★★★★★ 刻人様 2010-02-14
亜麻仁油 180ml
とてもリーズナブルで、良い品物だと思います。色々な素材で試してみたいと思います。

この度はご利用ありがとうございます ! オイルフィニッシュには欠かせない乾性油の定番です。楽器の塗装に限らず、木工品に重宝するオイルです。生地を完全に整えると、素晴らしい仕上がりになります。白木系の木材で白の色合いを残したい場合は「桐油」が、その他一般的には「亜麻仁油」が適します。おっしゃる通り色々な素地に塗り楽しんで下さい。

0198. おすすめ度 ★★★★☆ グータン様 2009-08-09
亜麻仁油 1L
木彫や手製家具の仕上げ用蜜蝋ワックスを作るため買い求めましたが、価格も手頃で配送も迅速、満足しています。

ご利用ありがとうございます。ワックス用に使われたのですね。亜麻仁油はギターの塗装だけでなく、木工全般に幅広く使えワックスを作るにも使われています。広く木工関係にご利用頂ければ幸いです。仕上り具合も天然の素朴な感覚となり、オイルフィニッシュは大好きな塗装です。
これからも宜しくお願い致します。

0109. おすすめ度 ★★★★★ しょうた様 2008-12-13
亜麻仁油 500ml
迅速な対応に感謝しております。今回購入した商品が無くなり次第また注文させていただくつもりです。

ご利用頂いてこちらこそ感謝致します。この「亜麻仁油」はギターに限らず、楽器塗装または広く木工塗装に安心してお使い頂ける油ですので、自信を持っておススメします。又、安心してご注文頂けるよう在庫もしっかり確保してゆく所存です。どうぞ今後とも宜しくお願い致します ! ありがとうございました。

0091. おすすめ度 ★★★★★ アルプ様 2008-10-28
亜麻仁油 500ml
ありがとうございました。
対応もよく感謝しています。
ただ、亜麻仁油の説明書(塗布の注意事項)など同封していただければありがたかったのですが。

説明書をご用意していなくて申し訳ございません。今後、使用説明をお付けすることを検討して参りたいと存じます。楽器用の塗布と、その他一般用とは若干の違いがありますので、そこのところもご説明できるようなものを考えたいと存じます。貴重なご意見ありがとうございました。




「楽器塗装法」としてのオイルフィニッシュ
一般の木材製品へのオイルフィニッシュは可能な限りオイルを浸透させるのが良いと
されています。楽器の場合には音に悪影響のない塗装をする必要があります。
楽器へのオイルフィニッシュはオイルの浸透度合いを極力抑えることが重要となります。
一般の木材製品であれば、浸透を促進させることでより強固な塗装になる、という見解が一般的です。楽器の場合は亜麻仁油の過度な浸透により乾燥が遅れ、音の透明感、明瞭度が低下します。可能な限り乾燥時間が短いオイルを選択し、少量を
塗ったらすぐに拭き取り、オイルの浸透を表面で抑えることがポイントと言えます。
�@亜麻仁油は表面に塗膜が出来ないので、塗膜のできるラッカーやシェラックなどと
比較すると当然はがれるものがありません。塗膜を作る塗装の場合は、
塗膜の厚さや仕上がり具合、さらに打痕や経年変化等によっては、はがれ
やクラックが生ずる場合があります。
�A亜麻仁油は塗膜がない分、木材の風合いがストレートに出ます。ナチュラルでトラディショナルな風合いを好む人には向いた塗装法と言えます。
又、オイルが浸透する関係上、木材の深みが出て塗膜の出来る
塗装にはない自然な仕上がりになります。
�B亜麻仁油での塗布回数は平均で10回くらいから深みと艶が増します。オイルフィニッシュ
の特性を最大限に出す為には、最低10回は重ね塗りをするのが望ましい
と思われます。但し、木材の風合いそのものを重視したい場合は、塗る回数
を減らした方がより自然な仕上がりになります。
�C塗膜がない分「音」の振動が良好になります。(ラッカー仕上げのギター
を再塗装してオイル仕上げをしたところ、音の抜けが向上しました)
塗膜が出来るということは、音が多少なりとも制限されるとも言えますが
オイルフィニッシュでは制限が減少しますので、音質面では向上が期待
されます。
�D植物性天然油を使用しているので、シェラックと同様に楽器や
人体に悪影響はほとんどありません。毒性もほとんどないので、安全・安心な塗装法と言えます。
�E塗りの技術はラッカーやシェラック等と比較すると簡単です。但し木材
へのオイルの浸透を最少限に抑えるため、塗布後はす早くふき取る
必要があります。ベタベタに塗ったまま放置すると、必要以上にオイルが
木材に浸透し、オイルが完全に乾くまでにかなりの時間を要し、音にも
悪影響が出ます。
�F塗り重ねが基本で、仕上がり具合をゆっくりと経過・観察できます。
シェラックによるタンポ塗りと同様、一回一回塗る毎に少しづづ仕上がり
が変わってゆきます。1日に朝と晩の2回塗るのを基本にしている製作家も
いらっしゃいます。
�Gラッカーのような危険物対策が不要で安全・安心。特殊な設備も不要です。
一部シンナーを使う場合もありますが、ラッカーの場合の吹き付けよりは
僅かな影響で済みます。スプレーガンによる吹き付けは部屋中がラッカー
の臭いで充満します。
�Hマホガニー、ウオールナット、コア、ローズウッドなどの色の濃い又は赤系の
広葉樹には木目が強調され外観に高級感が出ます。オイルの性質により、
広葉樹に塗装した場合は木目が深まり強調される傾向があります。この
特徴はラッカーやシェラックよりも顕著と思われます。
�Iスプルースなどの針葉樹・白木系の場合は「黄変」があり、色合いの好みが
分かれます。木目の「白さ」を重視したい方は、白木系の木材にオイルを
使用するのは不適かもしれません。スプルース等にオイルを塗ると黄色が
目立ってきて多少油っぽい感じになります。トラディショナルな風合いを好む
人には良いかもしれません。
�J塗膜がない分、「外部の保護」という点からはラッカーやシェラックよりも弱く
なります。「保護」を重視したい場合はオイルフィニッニュよりラッカーや
シェラックを使った方が良いかもしれません。但し、塗膜のある塗装でもキズ
が塗面に付くことは避けられません。塗膜にキズが付くか、木材にキズが
付くかの違いをどう考えるかということになります。結局はどちらであっても
キズ等が付くことには変わりないと考えれば、大きな欠点とは言えないかも
しれません。
�K亜麻仁油が深く木材に浸透し過ぎると乾燥が困難になる場合があり、音質にも
影響するので注意が必要です。塗ったままべとべと状態での放置は絶対に
避け、す早くふき取ります。浸透し過ぎた亜麻仁油の乾燥はとても遅く、完全に
乾くまでは、サウンドはシャープさ、クリアーさを失います。モコモコして
曇った音になりますので注意が必要です。
�L広葉樹で導管がある場合、目止めをするかしないかは好みの問題となります。
目止めをすると表面に油脂膜が付いたような仕上がりになり、油特有の
テカテカ感が強調されてきます。目止めをしなければ、オイルフィニッシュ本来の
木材内部に向かって深みが増し、テカテカ感は抑えられます。どちらも
それなりの趣きがありますので、一度試されるのが良いと思います。
�M生地調整は妥協を許さずにきっちりやることが重要です。塗膜がないので
その分表面のごまかしが利きません。ギターを組み立てる前にそれぞれの板を
スクレーパーで研磨し、組み立ててからは100番くらいから番手を1つづつ上げて
280番までじっくりとサンディングし、さらに無水アルコール等で表面を滑らかに
します。塗装中も必要に応じてサンディング、けばを抑えるためにスチールウール
等で軽くサンディングします。
�N音については亜麻仁油が浸透し過ぎるとシャープさが欠け、曇ったサウンドに
なります。オイルは少量づつ使用し、塗ったらすぐに拭き取ることが重要です。
楽器としてのオイルフィニッシュはオイルの浸透を最小限に止めることが最大の
ポイントと言えます。乾燥後は特に低音が強調され深い低音が出るようになり
ます。これはこの塗装の音響的特長と言えます。


亜麻とは
アマ科の一年草。高さは約一メートル。
葉は小さく、線形で互生します。
夏、青紫色または白色の五弁花を開きます。果実は丸く、中に長楕円形で平たい黄褐色の種子があります。種子から亜麻仁油(あまにゆ)を搾り、茎から繊維を取ります。中央アジア原産で各地で栽培されます。「ぬめごま」とも言われます。英語名はフラックス。


亜麻仁油とは
亜麻仁油は広く塗料に使われている代表的「乾性油」です。「亜麻仁」とは「亜麻」の種子のことを指します。 安く入手も比較的容易です。幾分黄色く変色しますが、これを避けるために少量の亜鉛白顔料を加えることがあります。「乾性油」とは
分子中に、空気中の酸素が化合する二重結合を持っている油で、この反応によって硬化する性質があります。完全には固くならないので、木の収縮によってひび割れなどが生じにくいです。この重合反応では「熱」が生じますので、使ったボロ布などを捨てる時は、熱がこもり自然発火しないよう注意する必要があります。焼却処分や水中保存、一枚ずつ広げて充分乾燥後捨てる、などの方法を取ります。


オイルフィニッシュとは
広い意味では、単に油を木に塗るだけの仕上げ方法から、デンマーク仕上げと称する何回も乾性油を主成分とする塗料を塗り込んで乾燥させたものまで様々ですが、現在では、乾性油系のオイル仕上げ剤を充分に塗布し30分ぐらい放置した後、拭き取り乾燥させる手法をさすことが多いです。
オイルフィニッシュの利点
簡単で失敗が少ない。 特別な用具不要。拭き取るのでホコリに神経質にならなくてもよい。皮膜を形成しないので自然な感じ。 浸透するので、木質そのものを補強する。 |
オイルフィニッシュの欠点
無塗装に似た幾分頼りない仕上がり。
乾燥が遅い。耐水性が悪い。 黄色になったり、最後は黒くなったりする。 一年に一度程度、オイルを再塗布したほうがよい。 |
このように一長一短がありますが、手軽に自然な仕上がりが失敗なくできるので、クラフトマンの多くがこの手法を愛好しています。尚、乾燥過程で熱が発生します。従って、オイルフィニッシュの拭き取りに使用した布は、焼却処分をするのが望ましいです。焼却しない場合でも、広げて一枚ずつバケツの縁にかけて乾燥してから捨てる、水に漬けておくなどの配慮が必要です。


塗料の歴史
日本古来から木を保護したり美観を高める方法として使われてきた柿渋や桐油など〜 塗料の変遷についてです。日本では古来から木を保護したり、美観を高める方法として使われてきたものに堅牢で美しい光沢を放つ漆や木材に浸透させ保護するために柿渋や桐油などに顔料が加えられて使われてきました。いわゆるペンキと呼ばれるものは幕末から明治時代にかけてイギリス産のものが輸入されるようになったと言われています。 さて、近代に使われてきた塗料は、昭和に入って、石油化学技術の発達により開発された合成樹脂塗料で、この合成樹脂の開発も戦後にはアルキド樹脂、アクリル樹脂更にシリコンからフッ素と高耐久化の開発が進み、また、添加剤の発達により、特殊な機能に秀でた、防カビ塗料、抗菌塗料など、また質感やデザイン性の要望から意匠性重視の塗料が開発され、耐久性や機能、意匠性の豊かで漆や柿渋などと比較し格段に優れた塗料が登場するにつれこれらの塗料は姿を隠すことになります。


塗装の必要性
一般的な塗装の目的は、表面を固くしキズを防ぎ、汚れや水分がしみこまないようにし、空気を遮断し湿度変化による変形を少なくする等でしょう。これら全ての目的にかなう塗料はウレタン樹脂塗料に代表されるような合成樹脂塗料ですが、個人的にはウレタンニス等はどうも好きになれません。木の質感を損なうように感じるからです。 塗装法としてオイルフィニッシュを選択することは塗膜の固さを追求せず、防水性や耐久性を犠牲にしても木の質感を大切にしたいということでしょう。また、乾性油が乾燥・樹脂化したものは固くならず、木の収縮によって塗膜にヒビがはいったりすることはありません。最近ではさらに、天然素材指向という側面が加わり、もともと木の中に存在した蝋や油を使って塗装するということ自体に価値があるかもしれません。 人間の肌から出る油にもっともちかいのが椿油だという。無塗装の木の椅子を何年も使い込むと人の肌から出る油によってすばらしい光沢が生まれてきます。人間と木の家具との時間的かかわりが光沢となってあらわれるのです。 このように考えてくると、自ずから、塗料や、仕上げ法の選択をどうすべきかわかってくると思います。オイルフィニッシュだけをとってみても、油の選択、濡れた状態での研磨の是非、塗布回数、樹脂塗料との併用など、方向が決まってくるのではないでしょうか。


主な植物油
乾性油
木に浸透し、樹脂化することで木の補強、防水、対汚染性、美化をねらう |
亜麻仁油:乾性油で最もよく使われる。乾燥が遅い。黄変する。煮亜麻仁油:重合度を高めただけではなく、金属酸化物の乾燥剤を含む。桐油:亜麻仁油よりもやや防水性がある。黄変も少ない。荏油:乾燥しやすく、多少ニスのような光沢がある。焼け色が激しい。 |
| 半乾性油
乾性油に準じた目的で使用 |
胡麻油:温度を上げて塗布しないとべたつく。
菜種油:胡麻油と同様、サラダオイルでも同じ。 |
| 不乾性油
硬化しない油 |
オリーブ油:湿った感じで無塗装に近いが、数年たつとあめ色に。
椿油:無塗装に近い仕上がり。 |
| 亜麻仁油ベースのメーカー製オイル
成分は亜麻仁油、乾燥促進剤、アルキド等の樹脂、溶剤で、乾性油の欠点を補う |
チークオイル:やや黄色みを帯びる。
ワトコオイル:臭い少なく自然な感じで使いやすい。高価。 |
| 桐油ベースのメーカー製オイル |
重合させて乾燥を速くした桐油で、煮亜麻仁油と同じく乾燥剤と有機溶剤を含む。国内では発売されていない。(Polymerized Tung oil) |
| 樹脂分を比較的多く含むメーカー製オイル |
デュポン、シーラーアンドフィニッシュ
ワシン、木彫オイル(うすいウレタン樹脂塗料と考えるべき) |
| ワックスとの混合タイプ
主成分の亜麻仁油に、少量の蝋を溶かし、濃度を調整したもの |
オスモカラー---ドイツ製の植物油が主成分で安全性を強調したタイプ。 |


塗装法について ( 一般用 )
オイルフィニッシュの実際の方法ですが、代表的乾性油”亜麻仁油”を使用する場合を説明しますが、大切なポイントは次の3つです。
- 充分に塗布し、浸透させる。( 楽器の場合は表面に少量塗布 )
- 20〜30分後、過剰な油をしっかり拭き取る。( 楽器の場合はすぐにふき取る )
(20〜30分の時間は油が導管中の空気と入れ替わるのに必要な時間)
- 充分に乾燥させる。
塗布方法の工夫として、古いTシャツなどの毛羽立ちのないボロ布やスポンジで塗る、小物は油に漬け込んでもよい(ドブヅケ)、浸透性をよくするため、亜麻仁油は小さな泡ができるぐらいに加熱して塗る、加熱する代わりに、溶剤で粘度を下げる。(溶剤蒸気に注意。テレピン油、ペイントうすめ液等)
できれば加熱塗布がいいようです。溶剤蒸気の危険性がなく、また油が薄くならない理由からです。
【拭き取り】
・拭き取ったところがわかりにくいので、順序を決めるなどしてもれなく拭き取る。
・布がボトボトになったら取り替える。
・導管から油が噴き出して来る場合はその後も拭き取りを続行。
濡れた状態で研磨をする方法もあります。この方法は木のカスと乾性油のミックスを導管につめてシーラーのようにしてしまうので、この方法で仕上げるとツルツルにはなりますが、表面が樹脂っぽくなり、クリアラッカー仕上げに近くなるように感じます。通常は1回目のオイルがよく乾いてから400番〜600番で再研磨し、よくホコリをとってから2回目の塗布をします。塗布回数は4回ぐらいで、最後にワックスで磨くと光沢が素晴らしくなります。
【耐水性が要求される時】
「スパーワニス」は桐油を30%含み、樹脂としてロジンエステル(松脂の樹脂成分のエステル)を含む、ヨットのスパーに塗られた油ワニスです。テーブルトップに亜麻仁油とスパーワニスとテレピン油を混ぜて塗っている例があります。又、薄めたウレタンニスを塗り込み、最後にタンポ塗りすれば、テカテカは防げますが、もっとオイルフィニッシュ風にするには、ウレタンニス:煮亜麻仁油:溶剤=3:2:2の割合に混ぜて塗り込むのも良いでしょう。
【着色したいとき】
あまり濃い着色は無理ですが、オイルステインを少量油に混ぜればOKです。本来は「油性染料」を混入すべきですが、少量の入手は困難ですし、完全な撹拌がむつかしそうです。


自然塗料の成分
| オイル系(浸透型) |
あまに油やひまわり油等、植物の種子などから採取される「天然油脂」を主成分とし、塗装された場合、木材に深く浸透し木材の質感を残し保護する。 |
| ワニス系(造膜型) |
セラックやダンマル等、樹木や昆虫等の「天然樹脂」を主成分とし、木材の調湿機能も残しながらも塗膜を造り素材を保護するため耐水性に強い。 |
| ワックス系(塗膜保護) |
蜜ロウやカルバナロウ等のロウ類を主成分とします。単独のみで使用されることもありますが頻繁なメンテナンスが必要となるため、多くはオイルやワニス塗装後の塗膜の補助膜として使用される。 |
|
樹脂(油脂) |
顔料 |
添加剤 |
溶剤 |
| オイル系 |
天然油脂
亜麻仁油
荏油
桐油
大豆油
菜種油 |
土性顔料
石膏
イエローオーカー
鉱物顔料
白亜
酸化金属
(二酸化チタン)
(ベンガラ)
(褐色酸化鉄)
(黄色酸化鉄)
(黒色酸化鉄)
植物色素
(葉緑素)
(アントラキノン) |
防虫、防腐
ホウ酸
ホウ砂
カテーフ
ゼンブラ油
乾燥促進
桐油
無鉛乾燥剤
(コバルト)
(カルシウム)
(マンガン)
(ジルコニウム)
アロマテラピー
芳香油
(オリーブオイル)
(ラズベリーオイル)
(サフラワーオイル)
(ユーカリオイル) |
柑橘油
(レモンピールオイル)
(オレンジピールオイル)
(リモネン)
エタノール
イソファリアーテ
テレピン油
バルサムテレピン油 |
| ワニス系 |
天然樹脂
セラック
ダンマル
コパール
ロジン |
| ワックス系 |
蝋(ロウ)
カルバナロウ
蜜ロウ
イボタロウ
木ロウ |
| ※上記図表は全ての成分を網羅しているわけではありません。 |
すべての塗料に言えますが、一概に「石油化学系塗料」よりも「自然塗料」が優れていたり、メーカーの自然塗料が優れているというような評価をすることはできず、一長一短があると言った方が適切です。大切なのはどの塗料がどのような部分(機能)において優れているかや、選択する際にその塗料のメリット、デメリット又は特徴を押さえておくことでしょう。さらに、一口に自然塗料といっても浸透型のオイル系や造膜型のワニス系などの仕上がり感やメンテナンスサイクルが異なり、体質によってアレルギー反応を起こすこともありますので、使用者に影響が無いことが重要です。


自然塗料と石油化学系塗料の比較
石油化学系塗料
 |
|
自然塗料
 |
| 天然成分より強い科学成分による防カビ防腐、紫外線吸収機能が付与されているため相対的に耐候性が強い。 |
耐候性 |
天然成分による防カビ防腐成分等は入っていますが化学成分の機能より劣る。 |
| 乾燥時間が早いため養生期間や重ね塗りの時間のロスが短い。 |
作業性 |
乾燥時間が長いため1日ないし2日の養生期間が必要になります。 |
| 耐候性があるためメンテナンス期間は長い。 |
メンテ
ナンス |
耐候性が劣るため頻繁な塗り替え(重ね塗り)が必要。 |
| 同じ機能で同じ容量当たりならば材料価格は安く、作業性が良いため施工費も安い。 |
価格 |
同じ機能であるならば材料費も高く作業性の視点から施工費も高くなる。 |
| 溶剤系から水性化による塗装段階での環境対応は進んでいるが、製品のライフサイクルからの視点で未た場合、製品化段階での高エネルギー投入、それに伴う環境負荷、排気における問題等相対的に環境に優しいとはいえない。 |
環境対応 |
製品の原料調達から製品化、使用、廃棄にいたるまで環境負荷が少なく、塗料の中では最も環境に優しい範疇となります。 |
| ※上記内容は化学系塗料と自然塗料の一般的な相対評価であることを御理解ください。 |
石油化学系塗料が「地球環境問題」や「室内環境問題」に対し「水性化」や「ゼロVOC」での環境対応に向け応戦している中、製品としての価値「質(耐久性)と価格」をどのように改善していくかがが今後の課題と言えるでしょう。又、別の角度から言えば、社会における塗料を選択する価値基準が「機能の優劣」や「価格」の要素より「環境に優しい」という要素が上回った時、また、頻繁なメンテナンスを行うゆとりができた時、自然塗料の価値が再確認され大きく普及し始めるでしょう。自然塗料は確かに環境に負荷を与えないといった「ライフサイクルアセスメント」の視点から見た場合、塗料の中では最も優等生と呼ばれるに相応しい塗料でしょう。
耐候性が弱いや頻繁なメンテナンスが必要など、機能面における劣勢や価格が高い等の問題もあり、全体的にみた場合、未だ普及段階とは言えません。


塗料の成分と今後
塗料は対象物に対し塗装工程を経て硬化し塗膜となりますが、まず、この塗料の成分は対象物を保護する成分と、乾燥、効果するにあたって揮発する成分に分ける事が出来ます。
そして
- 塗膜成分は保護機能を司る「合成樹脂」、
- 塗膜の色彩と艶を司る「顔料」、
- 塗料が均一な塗膜となる役割や塗膜に特別な機能を持たすための「添加剤」
の3つの成分から成り立ちます。
揮発する成分は、溶剤系塗料の場合はシンナーと呼ばれる有機溶剤がそれに当たり、水性反応型と料の場合は水になり樹脂を液状に溶かして塗れるようにする働きをします。 石油化学塗料は化学技術の発展により従来の天然塗料と比較し高耐久、色彩の豊かさなどをもたらし、多くの技術開発に貢献してきました。しかし、その代償として問題に上がってきたのが「地球温暖化」、「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」に代表される「環境汚染の問題」になります。しかしながら現状の塗料によって他の多くの技術が支えられていることもあり、現段階では、普及した合成樹脂塗料自体が真っ向から否定する事は到底出来ません。今なすべき事は耐久性や美観を維持しながらも、揮発性有機化合物の低減はもとより、「ライフサイクルアセスメント」を基調にして、環境に対する負荷をできる限り軽減した塗料の開発といえるでしょう。又、その新しい塗料開発如何が今後の発展の鍵を握っているといっても過言ではないでしょう。
※LCA(ライフサイクルアセスメント)
環境保全と資源枯渇の回避を目指し、「持続可能な発展」を実現させるための評価手法の一つで、製品の原料調達、生産から消費、そして廃棄に至るすべての段階において、その製品が環境へ与える負荷を総合的に評価する手法のこと。製品の使用や廃棄に伴う有害物質の排出の有無、処理やリサイクルの容易性など、ある特定のプロセスだけにとどまらず、原料採取、製造、流通などの段階での環境への負荷も評価範囲に含まれます。


(コラム) 自然塗料としての亜麻仁油
現在は自然塗料ばやりです。シックハウス症候群、化学物質過敏症などの追い風を受けてあちこちで目にするようになりました。西独のオスモ、アウロ、リボスなどが有名ですがかなり高価です。国内でも自然塗料を売り出すメーカーや個人が現れましたが価格は比較的高いです。個人でオイル塗料を作って仲間に分けたりしている人でも1リットル2500円ぐらいのものです。このうち原材料代は約1/3ぐらい。
自然塗料というと、貴重で高価なものと思いがちですが、昔からある素材を見直して調合、加工したものであり、原材料も植物性だというだけでさほど高価なものではありません。今後需要が拡大していくのは確実な市場と思われます。
食材好きの奥さんのお供であちこち付き合わされると、とりあえず食用油コーナーをチェックします。輸入食材や業務用食品店に割りとあるのがフランス産のくるみ油。500ml1050円程度でお手頃です。アーモンド、ヘーゼルナッツ、カシュウナッツ、パーム、アボガド油などよくわからないが使ってみたい(使えなっかたら食べられるし)ものもあります。無印良品の大きな店舗にあった食用亜麻仁油。これは圧搾絞りとのことでちょっと高いです。
圧搾絞りとは、原料から油を抽出する時に、圧力をかけるだけて搾り出す昔からの製法。
現在のほとんどの植物油は食用、工業用どちらもより多くの油を抽出するために溶剤を使っています。これは製造過程で蒸発させてしまうので、食品表示には載せなくていい事になっています。木材塗装ではここまで気にしなくてもいいとは思いますが、もし、子供に木のおもちゃを作ってあげたときの塗料を何にするか考えたら、たとえ高価でも安全・安心を第一に考えるでしょう。
作品に塗るオイル塗料の種類
|
オイル塗料の種類 |
材料 |
長所 |
短所 |
用途 |
| 1 |
植物油そのままを塗るタイプ |
食用油 クルミ、エゴマ、食用アマニ油、その他
|
安心,安全 |
なかなか乾かない、いつまでもべとつく |
おもちゃ、食器 |
| �@工業用乾性油 桐油、アマニ油、エゴマ、その他 |
安心 |
けっこう乾かない |
家具
クラフト |
| 2 |
蝋分を加えてWAX(固形、ペースト状)
にしたタイプI
|
�@+カルナバ、蜜蝋、その他=�A |
安心
蝋分が表面をさらっとさせる |
固形タイプは表面に白く残りやすい |
家具
クラフト
お手入れ用 |
| 3 |
溶剤を加えて使いやすくしたタイプ |
�@または�A+塗料用シンナー、テレピン油、無臭シンナーなど=�B |
溶剤が蒸発してしまえば安心
溶剤によって薄く塗り伸ばせるので
使い勝手がよい |
作業中溶剤蒸気を吸ってしまう。 |
家具
クラフト |
| 4 |
乾燥剤を加えて乾きをよくしたタイプ |
�B+金属石鹸(コバルト、マンガン、亜鉛、鉛、ジルコニウムなど)=�C |
鉛を使ってないものはまあ安心
乾きが速く作業性がよい |
作業中溶剤蒸気を吸ってしまう。 |
家具
クラフト |
| 5 |
樹脂を加えて塗膜を強化したタイプ |
�C+ウレタン、ロジン、アミノアルキド、コーパルなど |
鉛を使ってないものはまあ安心、テーブルトップ向き |
作業中溶剤蒸気を吸ってしまう。樹脂分が強いと合成樹脂塗料とあまり変わらない |
家具
テーブル
|
オイル塗料を自作するようになってから、市販の塗料は買っていません。市販品については詳しく述べられません。自分では木のおもちゃにクルミ油+カルナバ蝋の半固形WAX。クラフト、家具には自家製オイル、または自家製オイルWAX入りを使っています。
以前はサンマルーフのようにウレタンニスを混ぜて使っていました。速く乾いて強いのですが臭い。シンナー臭だけでなくニスに入った乾燥剤のせいでしょうかか。体に悪いような気がしてやめました。市販のウレタンニスには、乾燥剤として鉛が入っています。西独製の塗料にも乾燥剤が使われているものがありますが、カタログを見ると無鉛乾燥剤と書いてあります。コバルト、マンガン、亜鉛は最近よく聞く、体に必要な必須ミネラルでもあります。だからといって使ってもいいのかはよくわかりません。しかし、乾燥剤を使うと劇的に速く硬化をはじめます。
オイル塗料を自分で作るようになったきっかけは、工房を始めた頃塗装仕上げはどうしようと考えていた時に、ある方が作った自然塗料と蜜蝋ワックスを分けてもらった事。自分でも作れる感心し、作ってみたくなりました。たまたま書店でホルベイン工業の 絵具の科学 絵具材料ハンドブック を見つけ、オイルフィニッシュ塗料と油絵の具に使われる原材料がほとんど同じ事を知りました。さらに化学材料を扱う薬局に出かけて相談してあれこれ材料を取り寄せ、加熱したり、調合したり、日に当ててみたり、濃度を変えてみたり。
ガラス板にサンプルをたらして表面に膜が張るまでの時間を計ったり、これを調合を少しずつ変えて何十パターンもやりました。
現在も作って、使っているのは3種類ぐらいです。


亜麻仁油加工6パターン
亜麻仁油はオイル塗料の主成分で乾性油のなかでは安価です。生だけではなく、性能アップの為いろいろ加工されて利用されています。
- 生の亜麻仁油
- 生の亜麻仁油は臭い。黄色みが強く、少しだけトロンとした濃い油という感じ。ガラスにたらして日に当てると半日ぐらいで表面に膜が出来るが、室内に置いたのではなかなか固まらない。固まると黄変する。 乾性油(オイル塗料)を固まらせるには、紫外線(日光)、温度(温かい事、せめて20度以上)、空気(酸素、風通しのよいこと)が必要である。また、乾性油(オイル塗料)の固まり方は、まず、空気に触れた表面が膜を作り、次に内部がゆっくり固まってゆく。
- 日に当てた亜麻仁油(サンブリーチオイル)
- 広口ガラス瓶などにフタをせず、亜麻仁油を入れて日に当てる。1週間から1ヶ月、だんだん黄色みが抜けて薄いレモン色に変わる。これが漂白(ブリーチ)されたということ。さらに半年。表面には分厚く膜が張り、中はハチミツのようにとろっとしている。
- 水面に薄く垂らして日に当てた亜麻仁油(サンシックンド)
- 現像に使うような平皿パッドに水を入れて、その上に亜麻仁油を張って日に当てる。乳化しやすい油になる。取り出す時に水と分けるのが難しい。
- 空気に触れさせずに高温加熱した亜麻仁油(スタンド油)
- 高温(300度)で長時間加熱するのは怖いのでやってない。買ったほうが楽。生ではバラバラの油の分子が、加熱によりたくさんくっついた状態になっているので、ねばっこい。半乾き状態。このまま塗るのは困難。
- 空気を吹き込んで加熱した亜麻仁油(ボイル油)
- これもやったことないないけど、4との違いは、分子が酸素を介してくっついてる状態になっていること。
- ロジンと混合加熱してワニス
- ロジン(松脂)と乾性油を混合し加熱してゆくと、分離しないひとつの樹脂のようになる。これをサラダ油でやると白濁して分離してしまう。理由はわからないが、昔から使われていたものらしい。ロジンが多いとべたつく感じがでてくる。乾性油だけの時よりも乾燥は遅い気がする。
亜麻仁油はどう使うか。
生で塗るよりは1ヶ月ぐらい日に当てて放置し、不要な鍋で煙が出るぐらい加熱し、やけどしない程度に冷めたものを直接塗ります。しかし、このように途中まで乾燥を進ませた乾性油は、さらに粘度が上がってしまい、使いにくさも出てきます。
塗料用シンナーは揮発してしまうのだからと割り切って、 シンナーで薄めて使えば、格段に作業しやすくなります。


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