• 【フィンガーボード】エボニー材 フレット溝加工済 弦長644mm クラフト ビルド リペア製作系 <送料1100円ヤマト宅急便>#6708

価格:15,278円(税込)

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■ (参考) フレットワイアーの打ち方   

【作業時間】
 2時間
【使用用具】
 ハンマー、ニッパー、つまよう枝、水
【ポイント】
 フレットワイアーをフィンガーボードのアールに合わせて曲げておきます。
 打つ際はまず両端を叩き、最後に中央を叩きます。

フレットワイアーは2段階でフィンガーボードに打っていくことになります。まずはじめはフィンガーボーとネックにつける前の今の段階で、14フレット以降につけます。次はフィンガーボードをネックにつけた後に残りの11~13フレットまでを取り付けます。このようにつける段階が異なるのは、フレットワイアーの打ち易さの関係で、14フレット以降が打ちにくい位置になる理由からです。

フレットワイアーを打つ際に接着剤をつける場合とつけない場合がありますが、ここではつけない方法で進めていきます。接着剤を付ける場合はエポキシを使います。一般に接着剤をつけると隙間がなくなり、音の伝達は向上すると言われていますが、フレットの打ち直しなどのりペアー時に、外すのに手間がかかる欠点もあります。フレットワイアーはあらかじめフィンガーボードのアール(丸み)より若干丸めに曲げておきます。

次に14フレットの溝にフレットの片端より1cmはみ出る位置で叩いてゆきます。叩く前にフレットの溝につまよう枝で水を流しておきます。 これでいよいよハンマーで叩くことになります。フレットワイアーを真上からフレットに置いて、1cmの端を出した側からハンマーで打ちます。1回目は軽く、2回目は強く叩きます。まっすぐにワイアーが入っているかをチェックします。浮きがなくなるまで叩きます。

次にもう一方の端も同様の手順で打ちます。最後にワイアーの中央部分を叩いて全体に浮きがないかをチェックします。全体がしっかり打たれていたら、もう一方の端もフィンガーボードより1cm離してニッパーで 切ります。同じ要領で14フレット以降も付けてゆきます。これで第1段階のワイアー打ちは終了です。次はフィンガーボードをネックに取り付けた後に2段回目 の作業となります。全てのフレットワイアーが打たれたら、1cmのはみ出し部分をニッパーでカットします。


■ フレットワイアーの打ち直し方 ( リフレット )

すでにフレットが打ってあり、そのフレットがすり減ったり、すり合わせを頻繁に行ったりしてフレットの交換が必要になった場合の方法です。まずは付いているフレットを引き抜く作業となります。フレットを引き抜く際には「食い切り」を使ってフレットの端から引っ張り上げますが、綺麗に引き抜くには「食い切り」を力任せに引き上げるのではなく、少しずつゆっくりと抜くことです。焦って抜こうと無造作に引っ張り上げると、溝周辺の指板も持ち上がってきて指板が欠けデコボコ状態になってしまいます。片手でフレットを押さえながら「食い切り」を少しずつ動かして、一気にフレットが上がって来てしまわないように配慮します。出来る限り溝が欠けないよう細心の注意を払います。

このようにしてフレットを外したら、次は指板の溝周辺を整えます。細心の注意を払ってフレットを抜いても溝周辺が欠ける場合が多いですが、木が浮いている場合はボンドなどで接着しておきます。 完全に欠けてしまっている所は埋め木などをします。最後に溝が欠けないように注意しながら、オイルを塗ってすぐに#400程度で指板全体を軽くサンディングして指板表面を整えます。

溝と指板を整えたら次はフレットを打ちます。フレットワイアーをあらかじめフィンガーボードのアール(丸み)より若干丸めに 曲げておきます。リフレット(フレットの打ち直し)の場合は溝に接着剤を入れて隙間を無くしながら打ち込みます。フレットワイアーを真上からフレットに置いて、片端からハンマーで打ちます。1回目は軽く、2 回目は強く叩きます。まっすぐにワイアーが入っているかをチェックします。浮きがなくなるまで叩きます。次にもう一方の端も同様の手順で打ちます。

最後にワイアーの中央部分を叩いて全体に浮きがないかをチェックします。全体がしっかり打たれていたら、もう一方の端もニッパーで切ります。全てのフレットワイアーが打たれたら、両端のはみ出し部分をニッパーでカットします。フレット打ちが終了したら、次は棒ヤスリやサンドペーパーでフレットを整え、すり合わせを行ってリフレット終了となります。 フレットを交換すると弦高が変わってきますので、必要に応じてサドル・ナットの調整を行います。


■ フレットがうまく溝に入らない場合  

フレットが浮いて綺麗に打ち込めない場合は、次の4点をチェックしてみます。
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1  叩き方の順序が間違っている
2  フレット自体の曲がりが指板のRより少ない
3  指板の溝幅が大き過ぎ、打ち込んでも緩む
4  指板の溝幅が小さく、打ち込んでも入ってゆかない
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1
フレットの両端が浮いてぐらつくのは、フレットを叩く箇所が不適切で、フレット中央部分から叩いてしまうと端が浮きやすくなります。順序としては、まず両端をしっかり叩き→次に中央を叩き→最後に全体を叩く、この繰り返しで 行います。 力任せに叩くのではなく、軽めに叩きながらフレットの入り具合を確認するのが良いでしょう。

2
フレット自体は指板より少し曲がっていて、叩いた時に端がしっかり食い込むように曲がっているのが良いです。 ギター指板のアールよりフレットのアールが少ない場合は、フレットをペンチなどでさらに曲げて、端がしっかり食い 込むように成型しておきます。

3
フレットの打ち直しの際、指板の溝が大き過ぎている場合は、接着剤を木くずなどと混ぜて溝を一旦埋め、 乾いてから細めの溝を削るとしっかり食い込みます。 接着剤のみを充填する場合もあります。エポキシなど強力な接着剤を使用すると、次回フレットを交換する時抜けにくくなり、指板が大きく欠ける場合がありますのでご注意ください。

4
溝を広げたり、深さを調整する必要があります。フレットに合ったフレットソーを使い、溝を調整します。