ホーム home << フィンガーボード fingerboard << #6709-p ローズ 650mmスケール 溝あり
仕様 : アコースティックギター用
材質 : ローズウッド
サイズ : 約6cm x 約48.6cm x 約5mm
フレット数 : 20フレット
スケール : 650mm
溝 : あり
表面カーブ : 約16インチR
塗装 : 無塗装
ローズウッド材で650mmスケール用のフィンガーボードです。フレット溝が既に掘られていますので、溝を掘る必要がありません。ドレッドノート、ジャンボ、ウエスタンタイプ等大きなボディ用として使われています。フレット溝は20フレットまで掘ってあります。尚、木目は写真と異なる場合がありますのでご了承下さい。
フレットワイアーの打ち方
・作業時間 2時間
・使用用具 ハンマー、ニッパー、つまよう枝、水
・ポイント フレットワイアーをフィンガーボードのアールに合わせて曲げておきます。
打つ際はまず両端を
叩き、最後に中央を叩きます。
フレットワイアーは2段階でフィンガーボードに打っていくことになります。まずはじめはフィンガーボーとネックにつける前の今の段階で、14フレット以降につけます。次はフィンガーボードをネックにつけた後に残りの1〜13フレットまでを取り付けます。このようにつける段階が異なるのは、フレットワイアーの打ち易さの関係で、14フレット以降が打ちにくい位置になる理由からです。フレットワイアーを打つ際に接着剤をつける場合とつけない場合がありますが、ここではつけない方法で進めていきます。接着剤を付ける場合はエポキシを使います。一般に接着剤をつけると隙間がなくなり、音の伝達は向上すると言われていますが、フレットの打ち直しなどのりペアー時に、外すのに手間がかかる欠点もあります。フレットワイアーはあらかじめフィンガーボードのアール(丸み)より若干丸めに曲げておきます。次に14フレットの溝にフレットの片端より1cmはみ出る位置で叩いてゆきます。叩く前にフレットの溝につまよう枝で水を流しておきます。 これでいよいよハンマーで叩くことになります。フレットワイアーを真上からフレットに置いて、1cmの端を出した側からハンマーで打ちます。1回目は軽く、2回目は強く叩きます。まっすぐにワイアーが入っているかをチェックします。浮きがなくなるまで叩きます。次にもう一方の端も同様の手順で打ちます。最後にワイアーの中央部分を叩いて全体に浮きがないかをチェックします。全体がしっかり打たれていたら、もう一方の端もフィンガーボードより1cm離してニッパーで 切ります。同じ要領で14フレット以降も付けてゆきます。これで第1段階のワイアー打ちは終了です。次はフィンガーボードをネックに取り付けた後に2段回目 の作業となります。全てのフレットワイアーが打たれたら、1cmのはみ出し部分をニッパーでカットします。
ローズウッドについて
マメ科
気乾比重 : 0.75〜0.82
産地 : 東南アジア、インド南部
基本的には「イースト・インディアン・ローズウッド(East Indian Rosewood)」のこと、「パリサンダー(Palisander)」とも呼ばれます。 材色は赤紫褐色〜紫色を帯びた暗褐色で縞模様を持ちます。 マホガニーやメイプルと同様にギターのサイド&バック材としてはポピュラーな材料です。又、指板にもよく使われます。名前の通りローズ(ばら)のような甘い香りがします。比重が割合高いため倍音が出やすく、艶やかで綺麗な高音と力強い中低音が音質の特徴です。ハカランダの入手が困難になった現在、最も優れたなサイド/バック材になっています。深い低音と艶やかな高音が特色です。概ね真っ直ぐで規則的な美しい木目。最近は政府の伐採制限などの影響で高騰し、入手が困難になってきています。
世界の熱帯・亜熱帯に分布しており、木材を産する樹種は20種ほど上げられます。「ローズウッド」という名前の由来ですが、これは生木が薔薇の花のような芳香を放つところから名付けられたと言います。日本にも古くから輸入されており、「紫檀」という名前で呼ばれている三大唐木の一つです。
主に薄い突き板などに加工されて家具などの装飾に使われています。木材業界では紫檀とローズウッドは別のものと捕らえています。紫檀の中でも最高級の「本紫檀」は赤褐色の非常に美しい材で、厳密にはタイ産のものだけ本紫檀と言います。
現在ではローズウッドというと、普通は「インディアンローズウッド」を指しますが、もっと大きい意味でいろいろな種類の物(8科20属)をまとめてローズウッドという場合が多いようです。インディアンローズウッドは、現在でも多くのメーカーが使用しているもので、価格が安く、比較的入手しやすい材です。しかし、ギター業界で最も有名なローズウッドというと、「ブラジリアンローズウッド」(現地名ハカランダ・ジャカランダ)です。本来ローズウッドというと、このブラジリアンローズウッドを指します。 現在は極々少数のメーカーやカスタムショップに使用されている程度です。最も初期の段階では普通に使用されていたのですが、1960年代半ばにブラジル政府が【絶滅が心配される状況】と判断して輸出を制限してしまいます。この影響でこの材を使用していた各ギターメーカーは当時入手しやすかったインディアンローズウッドに切り替えたのです。 その後、ブラジリアンローズウッドは、1992年6月に京都で開催されたワシントン条約締結国会議で該当目に指定されたため、原則的に現地外への移動が禁止となりました。しかし、条約前に伐採された物という証明書があれば移動が可能です。
現在多くのメーカーに使用されているインディアンローズウッドも年々数が減少してきており、原産国である各国でも輸出の制限を開始しています。インドネシアでは1978年5月から、インドでも1980年から丸太での輸出を禁止しています。最近ではインディアンローズウッドに代わる材の使用も増えています。代表的なものでは南米産の「ココボロ」「ホンデュラスローズウッド(ニューハカランダ)」「ボリビアンローズウッド(パーフェロー・モラード・リオグランデパリサンダー)」「マダガスカルローズウッド」、アフリカ産の「オバンコール」「パオ・ロサ」、インドネシア産の「ソノケリン」(インディアンローズウッドを植林した物。成長速度が速い為にその分粗い木目になる)、などがあります。
参考
原産国 | インド南部、インドネシア、ブラジル北東部、メキシコ南西部〜北部コロンビア、アフリカ南西部、赤道アフリカの湿地帯など。 |
樹木特性 | 散孔材。平均樹高25〜30m。平均直径0.5〜1.5m |
木理・肌目 | 交錯木理。 |
色調 | 辺材は淡色。心材は濃紫褐色ないし濃紫赤色。濃紫色ないし黒紫色の縞を持つ。 |
比重 | 0.75〜0.9 g/cm3 |
音響特性 | 重たく硬い材にしては意外と堅く冷たい感じはせず、暖かい音でもある。これは材自体に含まれる油分も影響しているものと思われる。 |
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