ホーム home << ヘッド head << #6006 ヘッド ツキ板 (天神板) エボニー 230x90x3.5mm
仕様 : ギターヘッド用
材質 : エボニー単板
サイズ : 約230mm x 約90mmx3.5mm
ヘッド表面に貼り付ける板で、化粧板とも呼ばれています。厚みは3.5mmで少し厚みがあります。必要に応じて厚みを調整します。エボニー材はツキ板の中でも高級材となっています。ヘッド材がエボニーであれば、指板材もエボニーに合わせるとバランスが良いでしょう。
エボニー材について
カキノキ科
気乾比重 : 0.85〜1.09
産地:
東南アジア、インド、スリランカなど
ギターの指板やブリッジの材として使用されます。 以前は全体が黒色のエボニーがよく使われていましたが、良材の減少により最近ではエボニーといえば茶色の縞の入ったマッカーサー・エボニー(Macassar Ebony)のことを指します。インドや東南アジアに多く分布しているカキノキ科の木材で、ギターでは「ブリッジ」や「指板」に多く使用されています。黒タンと呼ばれるほど“黒い”ものが一般的でしたが、最近では茶色で縞模様の木目の入ったもの(マカッサー・エボニー)が主流になりつつあります。重い材で、音色も重くて丸い温かいのが特徴です。見た目ほどヌケは良くないようですが、キンキンした音が苦手な人にはオススメです。
カキノキ科。アフリカ・南アジア・東南アジ アなどに分布する広葉樹。黒檀とも呼ばれます。ギターでは主に指板、ブリッジなどに使用されます。ペグやブリッジピンなどの高級ギター用品や、以前はネックの強度を上げるためのロッドなどにも使われました。現在では希少な樹木とされています。縞の入ったマカサーエボニーもあります。
果物のカキのことは、よく知られていますが、コクタンと呼ばれている木材が、カキの仲間からの木材ということはあまり知られていないでしょう。事実、コクタンの取れる樹木を、結実期にみると、大分日本のカキとは違いますが、それでも立派な大きなカキをつけていることがあります。コクタンは、シタン、コクタン、タガヤサンで知られる唐木の代表的なものの一つです。今日では本コクタンと呼ばれる真黒な木材をみることは、非常に少なくなり、あるとすれば、小さな細工物になっているものが大部分でしょう。その真黒なものはD. ebenumのような樹種から採取されていますが、もうほとんど大木はなくなってしまっているでしょう。もっともエボニーというのは真黒なものが本来的なものでしたが入手し難いことと、どちらかというと、縞がある方が現在では好まれるので、かつて低質のエボニーと考えられていた桃色の地に黒色の縞があるD.discolorのような木材の方が装飾的な用途に用いられているようです。「エボニー」はコクタンに対する英語と考えてよいでしょう。この類の木材はアフリカ、熱帯アジア、ニューギニアなどに産します。
心材は樹種により桃色と黒色による縞状(D.discolor) 、真黒色(D.ebenum) などがあります。辺材はほとんどが灰白色です。一般に木材は重硬で、気乾比重は1.09(D.discolor) 、1.05(D.ebenum) です。木理は通直であるが、不規則なこともあります。肌目は精で、光沢があります。用途としては 唐木細工、彫刻、錠作、象嵌、絃楽器の部品、ピアノの鍵、ブラシの柄、スライドベニヤ、家具などに用いられます。
木材の性質と特性について
木材はプラスチックや金属とは異なり、「木には温かみがある」「木は生きている」 などと言います。又、強度、寸法安定性、耐火性、熱伝導性などのどれをとっても 木材よりも優れた材料はありますが、木材には人間の生活に都合の良い性質を 備えていて、程よく調和もしています。しかし、物理的・科学的性質が不均質なので 「加工」や「塗装」をする上でさまざまな注意が必要になります。特に木材中に含まれる水分(含水率)が多いと、後になって乾燥する過程で「ひび割れ」「ねじれ」等が 発生し、ギターに大きな影響を及ぼします。又、塗装の剥がれや割れ(クラッキング) も起こります。含水率の高い材料は製作する前に下げてから使用することが大切です。木材の一般的性質を挙げてみますと、
長所
1. 比重が小さい割に強度がある
2. 加工や接着がしやすく、素材として再生しやすい
3. 熱や電気の伝導率が小さく、保温や吸音性が高い
短所
1. 燃えやすく、腐朽しやすい。又、虫害にあいやすい
2. 含水率の増減により膨張・収縮する
3. 異方向で不均質である
これら木材一般的な性質をうまく生かしてギター製作を進めることになります。ポイントとしては、短所2.の「含水率の増減により膨張・収縮する」性格をどのようにコントロールしてゆくかが挙げられ、そのための方法が数多く取り組まれています。乾燥した木材を湿った空気中に置きますと、木材は空気中の水分を吸収します。反対に湿った木材を乾燥空気中に置きますと、木材の水分が蒸発します。このように、どちらの場合も空気と平衡な状態になろうとします。木材を一定の関係湿度の空気中に置きますと、「蒸発」「吸湿」作用で一定の「含水率」を示すようになります。この時の含水率を「平衡含水率」と言います。特に大気と平衡している含水率を「気乾含水率」といいます。日本での平均気乾含水率は約15%です。又、含水率12%を標準含水率とし、木材の性質を比較する場合の基準含水率としています。
木材の乾燥について
木材の使用に当たって「乾燥」による木材の狂いや損傷を最小限に止めるため、あらかじめ使用目的、場所にあった含水率に調整しておく必要があります。木材を乾燥させる方法には、屋外に積み上げて干す「天然乾燥」と強制的に乾燥させる「人工乾燥」があります。最近はあらかじめ「天然乾燥」を行い、そのあと「人工乾燥」で所定の含水率まで乾燥させるのが一般的です。乾燥のスケジュールは、木材の特性に合わせ、乾燥による障害を可能な限り押さえながら、早く乾燥させるようにします。一般的に広葉樹を乾燥させるには、温度を低くし関係湿度を高くして行います。針葉樹は比較的高い温度から乾燥を始めます。
天然乾燥
木材を戸外に桟積みして自然に乾燥させることを「天然乾燥」といいます。「天然乾燥」の長所は設備費がほとんど不要、繊維飽和点までは比較的早く乾燥できる、初期の含水率のばらつきが天然乾燥によって狭められ、以降の人口乾燥が容易になる、以上があります。又、欠点としては土地、季節の天候に左右され易く、乾燥時間がコントロール出来ない、長時間乾燥させたとしても、気乾含水率以下に下げることが不可能、乾燥に時間が掛かる、などがあります。
人工乾燥
「人工乾燥」とは強制的に木材を乾燥させることです。「人工乾燥」には長所として、比較的短時間に乾燥でき、温湿度を調節することにより、割れ等の乾燥障害を防ぐことができる、天然乾燥では不可能な気乾含水率以下の任意の含水率にまで乾燥が可能、以上があります。
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