ホーム home << ブリッジピン bridgepin << #3035-b ローズ ビンテージ 弦溝なし
仕様 : アコースティックギター用
材質 : ローズ ウッド
弦溝 : なし
太さ : 約5.0〜5.3mm前後
長さ : 約23mm
ドット : なし
ローズウッドのドットなしブリッジピンです。 弦溝がないトラディショナルタイプです。音色についてはナチュラルで比較的甘いトーンが得られます。ブリッジピンにはプラスチック素材もありますが、グレードアップには木材や骨材・角材をおすすめします。材質的には中級以上のギターに使用されています。リペアやグレードアップには標準の素材と言えます。バインディングが同系色やウッドならば相性は良いでしょう。ブリッジピンは弦の振動を直接受ける重要な役割を持っているパーツです。材質によりギターの音色が微妙に変わってきますので、いろいろなブリッジピンを取付けて音色の変化を楽しみましょう ! 尚、この商品は天然素材のため、色合い・柄などが写真と異なる場合がありますのでご了承下さい。
この商品は天然素材のため、太さや仕上がりに若干のばらつきが出る場合があります。又、ブリッジにピンをセットした時、ピンが太くて浮き気味になる場合は、サンドペーパーなどでピン自体を僅かに細く削るか、ブリッジのピン穴をリーマーなどで僅かに広げ微調整します。又、逆にピンが細く、ピン穴とピンとのセット状態が多少緩い場合は、弦を張ってチューニングした時にピンが固定されていれば、特に問題はありません。ブリッジピンは、弦のボールエンドがピン底部に当たり、ピン自体がホールに若干斜めに傾き、ホール壁面との摩擦で固定されます。ですので、ピン穴とピンとのセット状態が多少緩くても、ピンが傾斜しているため、簡単にはピンは抜けませんのでご安心下さい。( 下記の弦セット方法をご参照下さい )
参考 ピン穴が緩くても抜けにくい弦のセット方法
弦をブリッジ側でとめる場合、ピン穴にブリッジピンが固く留まることはあまり重要ではなく、本来は弦の先 ( ボールエンド側 ) がどの位置でセットされているかのほうが、より重要になります。ピン自体が穴より細くゆるんでいても、下記の方法で適切に弦がセットされれば、ほとんど問題にはなりません。弦の固定は、ピンがピン穴にきつく固定されることによりなされるのではない事を理解することが重要です。
通常は袋から出した弦を、そのままブリッジの穴に通します。 断面図で表すとこの様になります。 この状態でそのままブリッジピンを差込みます。
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弦にテンションが掛かると、「ボールエンド」がブリッジピンの先端に引っかかり、そのまま上へと押し上げる力が起こります。 ある程度まではピンと穴の摩擦の力で耐えていますが、弦を張っていくとそのうちピンが浮き上がってきます。
今度は弦を図のように曲げてからブリッジ穴に通します。「 ボールエンド」がブリッジピンの先端に引っ掛からないように、うまくよけることが出来ます。 又、ピンを差し込むと同時に、手で弦を引っ張り上げると、ピンとブリッジ裏面に「ボールエンド」が 固定されます。これでピンが緩んでくる事を防げます。
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このように弦を張ると、「ボールエンド」はブリッジピンの先端には引っ掛からず、ピンの側面とブリッジの裏側に当たる部分にピッタリと固定されます。 そうすれば、弦を強く張ってもピンへかかる力が真上方向ではないため、ピンを穴に押し付ける力が働きます。摩擦力が高まるため、弦を張るほど抜けにくくなり、多少ブリッジ穴が緩くてもピンと弦がしっかり固定されます。
基本的にはピンは差し込まれた力で止まっているのではなく、弦に引っ張られる事で摩擦が生まれて止まっています。 穴に対してピッタリかやや緩めのブリッジピンがベストです。ピンが太くて入らない場合は、ピンを少し削るかブリッジ穴を広げます。
ブリッジピンが太い場合の削り方
ブリッジピンの太さが僅かに太い場合は、粗めの紙やすり ( #60、#100 ) でピンのくびれ下の一番太い部分に、巻くようにして動かします。万一、削り過ぎて緩くなっても音質や機能にはあまり影響がありませんので、ご安心ください。
ブリッジピンがかなり太い場合は棒ヤスリを使いピンの一番太い部分を削ります。丸みが均等になるように削ります。万一、削り過ぎて緩くなっても音質や機能にはあまり影響がありませんので、ご安心ください。
おすすめツール 精密やすり
ローズウッドについて
マメ科
気乾比重 : 0.75〜0.82
産地 : 東南アジア、インド南部
基本的には「イースト・インディアン・ローズウッド(East Indian Rosewood)」のこと、「パリサンダー(Palisander)」とも呼ばれます。 材色は赤紫褐色〜紫色を帯びた暗褐色で縞模様を持ちます。 マホガニーやメイプルと同様にギターのサイド&バック材としてはポピュラーな材料です。又、指板にもよく使われます。名前の通りローズ(ばら)のような甘い香りがします。比重が割合高いため倍音が出やすく、艶やかで綺麗な高音と力強い中低音が音質の特徴です。ハカランダの入手が困難になった現在、最も優れたなサイド/バック材になっています。深い低音と艶やかな高音が特色です。概ね真っ直ぐで規則的な美しい木目。最近は政府の伐採制限などの影響で高騰し、入手が困難になってきています。
世界の熱帯・亜熱帯に分布しており、木材を産する樹種は20種ほど上げられます。「ローズウッド」という名前の由来ですが、これは生木が薔薇の花のような芳香を放つところから名付けられたと言います。日本にも古くから輸入されており、「紫檀」という名前で呼ばれている三大唐木の一つです。
主に薄い突き板などに加工されて家具などの装飾に使われています。木材業界では紫檀とローズウッドは別のものと捕らえています。紫檀の中でも最高級の「本紫檀」は赤褐色の非常に美しい材で、厳密にはタイ産のものだけ本紫檀と言います。
現在ではローズウッドというと、普通は「インディアンローズウッド」を指しますが、もっと大きい意味でいろいろな種類の物(8科20属)をまとめてローズウッドという場合が多いようです。インディアンローズウッドは、現在でも多くのメーカーが使用しているもので、価格が安く、比較的入手しやすい材です。しかし、ギター業界で最も有名なローズウッドというと、「ブラジリアンローズウッド」(現地名ハカランダ・ジャカランダ)です。本来ローズウッドというと、このブラジリアンローズウッドを指します。
現在は極々少数のメーカーやカスタムショップに使用されている程度です。最も初期の段階では普通に使用されていたのですが、1960年代半ばにブラジル政府が【絶滅が心配される状況】と判断して輸出を制限してしまいます。この影響でこの材を使用していた各ギターメーカーは当時入手しやすかったインディアンローズウッドに切り替えたのです。
その後、ブラジリアンローズウッドは、1992年6月に京都で開催されたワシントン条約締結国会議で該当目に指定されたため、原則的に現地外への移動が禁止となりました。しかし、条約前に伐採された物という証明書があれば移動が可能です。
現在多くのメーカーに使用されているインディアンローズウッドも年々数が減少してきており、原産国である各国でも輸出の制限を開始しています。インドネシアでは1978年5月から、インドでも1980年から丸太での輸出を禁止しています。最近ではインディアンローズウッドに代わる材の使用も増えています。代表的なものでは南米産の「ココボロ」「ホンデュラスローズウッド(ニューハカランダ)」「ボリビアンローズウッド(パーフェロー・モラード・リオグランデパリサンダー)」「マダガスカルローズウッド」、アフリカ産の「オバンコール」「パオ・ロサ」、インドネシア産の「ソノケリン」(インディアンローズウッドを植林した物。成長速度が速い為にその分粗い木目になる)、などがあります。
参考
原産国 | インド南部、インドネシア、ブラジル北東部、メキシコ南西部〜北部コロンビア、アフリカ南西部、赤道アフリカの湿地帯など。 |
樹木特性 | 散孔材。平均樹高25〜30m。平均直径0.5〜1.5m |
木理・肌目 | 交錯木理。 |
色調 | 辺材は淡色。心材は濃紫褐色ないし濃紫赤色。濃紫色ないし黒紫色の縞を持つ。 |
比重 | 0.75〜0.9 g/cm3 |
音響特性 | 重たく硬い材にしては意外と堅く冷たい感じはせず、暖かい音でもある。これは材自体に含まれる油分も影響しているものと思われる。 |
ブリッジピンについて
ブリッジピンの素材は比較的安価なものとしてはプラスチック、合成樹脂などがありますが、中級以上のギターにはローズウッド、エボニー、などの「木材系」、牛骨、水牛の角、象牙などの「骨・角系」が使われています。一般的にはピン素材の堅さによりギターの音色も微妙に変わってきます。「木材系」は甘くソフトな音色、「骨・角系」はシャープで輪郭がはっきりした音色になります。さらにブラスなどの「金属系」はシャリ感とサステインが効いたソリッドトーンになります。又、「弦溝」の入ったタイプと入っていないタイプがありますが、現在では弦溝が入ったタイプが主流です。装飾面では白蝶貝などのドットが入っているタイプと、何も入っていないタイプがあります。ギター全体の外観バランスを考慮して、好みで選べば面白いかと思います。ドットのあるなしで音に影響はほとんど無いと考えて良いでしょう。
ブリッジピンの調整について
ブリッジピンの調整については、まず、ブリッジの穴とブリッジピンのサイズが合うようにすることがあげられます。一般的にはブリッジ側で調整します。リーマーなどを使用して、ブリッジの穴を調整します。まずはピンが一番下までスムーズに入る大きさにします。次に弦を張った状態でさらに調整します。太い弦側では弦の太さでピンが十分に下に入らない場合があります。その場合は、ピンの溝を少し削って大きくします。
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