ギター本体周りの装飾に使うものです。「幅」とは上から見た幅で、「厚み」とは横から見た高さのことです。これ1本でギターの外周全体をカバーします。他の色のバインディングを組み合わせて取り付けることもあります。
■ 仕様 : ギター周りの装飾用
■ 材質 : CAB
■ サイズ : 長さ1620mm x 幅2.0mm x 厚み0.3mm
■ デザイン : 黒単色
■ 単位 : 1本
■ パーフリングの溝加工~取付け方
ギター本体の表板周りに装飾物 ( パーフリング ) を付ける作業です。装飾柄の種類としてはストライプ、モザイク、 ヘリンボーン、貝などがあります。パーフリングを付ける前に、まず溝をルーターで掘ります。溝はバインディング用とパーフリング用に2つに分かれます。ここでは工程上、両方の溝を作っておくことにします。バインディングとパーフリングの大きさに合わせて、溝の大きさを決め、ルータービットの調節をします。ガイドを使ってゆっくりと掘っていきます。ここでルーターの扱いについてご説明しますが、ルーターは切れ味が鋭い反面、暴走もしやすく、扱いにくい機械と言えます。ですから、ガイドなどでしっかり補正をしながら作業を進めてゆく必要があります。音もかなり大きいです。近所迷惑にならないよう気を付けましょう。
防音やけがの防止のためにめがねや軍手や耳栓を、のどのためにマスクを適宜に付けて、安全で快適に作業が進められるようにします。ルーターで溝を掘ったら、次は接着面を調整します。掘れ具合をチェックしてやすりなどで微調整しておきます。パーフリングそのものは木材で出来ているものであれば、手でギターの輪郭に簡単に曲げられますので、あらかじめ曲げておきます。
さて、溝が掘れたら、次はパーフリングを付けます。タイトボンドを使ってまず、本体側に付けます。次にパーフリングに付けて一気に接着します。隙間が空かないように注意して、大きな輪ゴムを本体にぐるぐると掛けます。全体に30~40本掛けます。このまま1日おきます。はみだした接着剤は湿った布ですぐに拭いておきます。仕上げと調整は次の工程のバインディングが付いてから一緒に行います。ここでのポイントはいかにバインディングを隙間なく付けられるかです。これがなかなかむづかしい。調整をしっかり行い、出来る限りきれいに仕上げましょう。
ポイント
溝にぴったりとパーフリングが入るように調整します