通常のシートより厚めなタイプで、ビンテージ感を出す場合におすすめです。セルシートの性質上、若干の反りがあります。艶消しですが、艶を出したい場合はポリッシュなどを塗布して研磨すればピカピカになります。安定した人気でピックガードの定番柄と言えばこの「べっ甲柄」となります。「べっ甲柄」にはさまざまなバリエーションがありますが、シャープさや繊細な雰囲気を出すにはこの柄がオススメです。この柄はべっ甲柄の中でも比較的細かい柄で、色使いはシンプルでビンテージギターやオールドギターにも合いやすいです。
■ 仕様 : アコースティックギター用
■ 材質 : セル合成樹脂系
■ サイズ : 450mm x 300mm
■ 厚さ : 2.3mm
■ 艶加工 : 無し ( 研磨にて艶出し可 )
■ 接着剤 : 無し ( 裏面 )
■ 保護シール : 無し ( 表面 ) 要研磨
送料 1500円
ピックガードのトラブルについて
ピックガードのトラブルとしては、「縮み」と「剥がれ」とそれに伴うトップの「割れ」が全てと言って良く、ピックガードが縮むと当然、「塗装」にヒビが入りピックガードの周りに縮んだ分のすき間が出来ます。その部分の木地が剥き出しになり、さらにピックガードと下の木地の間にすき間で出来ると、下の木地も剥き出しになります。重症になりますと、ピックガードが縮む際にトップを引っ張って「割れ」を誘発したり、ピックガードと共にトップが変形し波打ってしまう場合もあります。
主なトラブルとしては、オーバーラッカー塗装の場合、ピックガードが単に少し縮んだだけのものから、周辺部が反ってまくれ上がったもの、剥がれかかっているもの、完全に剥がれたもの、ピックガードの周辺やトップに「割れ」が生じているもの、ピックガードと共にトップが変形して波打ってしまったもの、さらにプレースのXバーから剥がれてしまったもの等、いろいろあります。トップがプレースから剥がれますと、ギターの音に力がなくなってしまいます。ピックガードはティアドロップの幅広い方の縮みが目立ち、「割れ」はピックガードの縁の部分で起こることが多いです。木とピックガードの材質の収縮率が違うからでしょう。ピックガードが反る原因はピックガードに施された塗膜も影響しているようです。ピックガードのトラブルは症状が軽いうちに対処すれば大事に至らないので早く処置するようにしましょう。
ピックガードのトラブル処理
まず、トラブルの状態をよく観察します。サウンドホールから小さい鏡を入れ、トップやプレースに影響していないかまで見ます。不運にもトップやプレースにまで影響していれば、ピックガードだけでなく、トップやプレースの処置も必要になります。幸運にもトップやプレースに剥がれや割れがなければ、ピックガードのみの交換だけで済みます。
実際の修理については、多くのギターの場合新しくピックガードを貼るのが一番簡単で仕上がりもきれいです。元の材料を取り除き、新たなピックガードが古いものにぴったりと貼りつくようにします。トップに割れや反りがある場合は接着する際に、水平垂直両方向から「万力」で押して平らになるよう「割れ止め」を当てます。塗膜の上に材が乗るとうまくゆかないので、オリジナルのライン内にぴったりはまるように調節します。