トーティスの高級感あふれる質感とグレードのピックガードです。 サイズはマーチン OMサイズです。厚めの作りで満足感をお楽しみください。
アメリカの人気ギター製作家ジョン・グレーベンが開発に参加した、独自の特殊製法で作られるトーティスピックガード。本べっ甲に勝るとも劣らない光沢と質感、従来品に無かった厚みと立体感を実現しています。 グレーベンギターに施されている精巧で美しいインレイワークからも窺えるように、ジョン・グレーベンは高い美意識を持った製作家です。彼はトーティスの開発に参加し、3年の月日をかけ自ら満足できるピックガードを完成させました。
トーティスは最新の技術とアイデアを駆使し、本べっ甲に勝るとも劣らない光沢と質感、従来品に無かった厚みと立体感を実現しています。適度な厚みを持つため、ギターを保護するというピックガードの役割も十分果たします。また、本べっ甲は年月が経つと乾燥によるひび割れ、縮み等が生じますが、トーティスにはそういった心配はなく安心して使っていただけます。
■ 仕様 : アコースティックギター用
■ 材質 : 合成樹脂
■ サイズ : Martin OMサイズ
■ 厚さ : 約1.5mm
■ 接着剤 : あり ( 裏面 )
■ 保護シール : なし ( 表面 )
ピックガードのトラブルについて
ピックガードのトラブルとしては、「縮み」と「剥がれ」とそれに伴うトップの「割れ」が全てと言って良く、ピックガードが縮むと当然、「塗装」にヒビが入りピックガードの周りに縮んだ分のすき間が出来ます。その部分の木地が剥き出しになり、さらにピックガードと下の木地の間にすき間で出来ると、下の木地も剥き出しになります。重症になりますと、ピックガードが縮む際にトップを引っ張って「割れ」を誘発したり、ピックガードと共にトップが変形し波打ってしまう場合もあります。
主なトラブルとしては、オーバーラッカー塗装の場合、ピックガードが単に少し縮んだだけのものから、周辺部が反ってまくれ上がったもの、剥がれかかっているもの、完全に剥がれたもの、ピックガードの周辺やトップに「割れ」が生じているもの、ピックガードと共にトップが変形して波打ってしまったもの、さらにプレースのXバーから剥がれてしまったもの等、いろいろあります。トップがプレースから剥がれますと、ギターの音に力がなくなってしまいます。ピックガードはティアドロップの幅広い方の縮みが目立ち、「割れ」はピックガードの縁の部分で起こることが多いです。木とピックガードの材質の収縮率が違うからでしょう。ピックガードが反る原因はピックガードに施された塗膜も影響しているようです。ピックガードのトラブルは症状が軽いうちに対処すれば大事に至らないので早く処置するようにしましょう。
ピックガードのトラブル処理
まず、トラブルの状態をよく観察します。サウンドホールから小さい鏡を入れ、トップやプレースに影響していないかまで見ます。不運にもトップやプレースにまで影響していれば、ピックガードだけでなく、トップやプレースの処置も必要になります。幸運にもトップやプレースに剥がれや割れがなければ、ピックガードのみの交換だけで済みます。
実際の修理については、多くのギターの場合新しくピックガードを貼るのが一番簡単で仕上がりもきれいです。元の材料を取り除き、新たなピックガードが古いものにぴったりと貼りつくようにします。トップに割れや反りがある場合は接着する際に、水平垂直両方向から「万力」で押して平らになるよう「割れ止め」を当てます。塗膜の上に材が乗るとうまくゆかないので、オリジナルのライン内にぴったりはまるように調節します。