ポールギルバートモデルのピックです。厚みはexハード1.3mmで一番厚いタイプです。ジムダンロップモデルより少し横長のタイプです。材質は良質の「本べっ甲」が使われています。使用してゆくうちに、だんだん手になじんできます。本べっ甲製のピックは数が少なく、決して安価ではないですが、1音1音丁寧かつ正確に弾く方は、是非本べっ甲ピックの良さを体感してください。
慣れない間はピックが堅く感じられうまく弾けないかもしれませんが、使い込んでゆくと弦からの反発力と出てくる音の立ち上がりに鋭さが生じ、音のシャープさが向上します。べっ甲はジャズ系やブルーグラス系のプレーヤーに比較的よく使用されています。べっ甲ピックはマニアックなピックとしても人気があります。ピックコレクターの間では定番ピックです。天然素材を1つ1つ職人の手によって仕上げていますので、色・柄が異なることをご了承ください。
■ 仕様 : ギター用ピック
■ 材質 : 本べっ甲
■ 形状 : ティアドロップ型
■ 厚み : 約1.3mm ( ex - hard )
■ サイズ : 縦 約27mm 横 約25mm
ピックについて
アコースティックギターを指だけで弾く場合は、激しいコードストロークやスピーディな単音弾きの際には限界があり、ピックを使った演奏が主流になっています。ピックにも弦と同じように堅さ ( 厚さ ) や材質などいろいろあります。最近はさまざまな材質のピックが作られています。いろいろなピックを積極的に試して、自分に合ったピックを見つけてみてはいかがでしょう。
フラットピックについて
フラットピックの形状としては「三角形」と「ティアドロップ」の2種類がメインで、他の種類はこの2種類をアレンジした形と言えます。大きさは大小さまざまで、堅さや厚さもバリエーションが豊富です。厚さの種類として「ヘヴィ」「ミディアム」「ライト」「エキストラライト」と表示されているピックもあります。種々のピックが選べますので、いろいろと試してみて自分のプレイに合ったものを見つけるのも楽しいですね。
音質に多少不満があるギターでも、柔らかめの弦を張り、少し薄めのピックを使ってハイコードをカットすると、それなりに楽しむことが出来ます。ここではアコースティックギター本来のサウンドを楽しむためにも、堅めのピックを使って弾くことをおすすめします。ピックの素材は「プラスチック」「セルロイド」「ナイロン」「カーボン」「金属」「堅い木材」といろいろあります。ここでおすすめは「ベッコウ」です。
ベッコウ製のピックは数が少なく、決して安くはないですが、1音1音正確に弾く方は、是非ベッコウのピックを使いたいものです。慣れないうちは、ピックが堅く感じられうまく弾けないかもしれませんが、使い込んでゆくと、弦からの反発力と出てくる音の立ち上がりに鋭さが生じ、音のキラメキ度が向上します。
フィンガーピックについて
主に親指、人差し指、中指の3本にはめて使用するピックで、特に指にはめるピックを「サムピック」と呼んでいます。ラグタイムやブルース、フォーク等の2フィンガー、3フィンガーをプレイする人に愛用されています。材質は「サムピック」はプラスチック製が多いようですが、他のフィンガーピックは金属製もあります。フィンガーピックにもサイズがありますので、指の大きさに合わせたタイプを選びましょう。
べっ甲素材について
べっ甲材は比較的反りやすい素材です。厚みが少なくなればなる程反り易くなります。 逆に言えばプレーヤーの指になじみ易いように変形するとも言えるでしょう。べっ甲にはこのような性質があるため、ピック製作上は完全均一に仕上げることがかなり困難で、0.2ミリ程度の誤差は発生してしまいます。 出来る限り仕上がりが均一のものを選んでいますが、どうかご理解をお願い申し上げます。
べっ甲は熱や湿気に弱い素材で、 ポケットに入れ持ち歩くことはお勧め出来ません。又、 反りはご自身で修正することが可能です。下記の簡易修正方法を参考にしてご自分で修正することも出来ます。自然素材の為、表面に細かなキズがある場合がございますが、ご了承下さいますようお願い申し上げます。
反ってしまったべっ甲ピックの修正方法
アイロン・まな板・メモ帳・ビンのふた(コルク)、 家庭用アイロンのドライ一番低い温度を使用します。 スチームなどを使うとツヤが消えます。温度を考慮するとドライをお勧めします。 直接当てると傷が付いてしまうので、紙に挟んでいます。ピックを紙の間に入れてゆっくりアイロンで上からプレスします。 軽く上から温めると柔らかくなってきます。柔らかくなった時点でプレスします。 材によって温度が低過ぎると柔らかくなっていないこともあります。その場合は少し温度を上げてみて下さい。
但し、上げ過ぎに注意します。次は平らなものでプレスします。 平らな物であれば何でもOKです。硬いものがやり易いですが、辞書などでも可能ですね。 すぐに硬くなってしまうので、手早くプレスします。熱を加えるとツヤがなくなります。又、プレス跡が残ることもあります。 耐水ペーパー#1500~#2000などで磨き、コンパウンドで磨けばツヤはかなり取り戻せます。フラッシュを反射するまでツヤが戻ります。薄いピックをまっ平にすることはとても難しいですがある程度は簡単に出来ます。しかし、自然素材なので完璧はないと思って下さい。
べっ甲ピックの表面修正方法
まず雑巾・コンパウンド・サンドペーパー・固めのスポンジなどを用意します。ピックの側面をサンドペーパーで削り整形します。 #800~#1000ぐらいから始め#2000まで順番に仕上げて下さい。 ピックを手に持ち撫でるように整形します。ペーパーを敷きピックを削ると力が掛かるり過ぎて片減りしてしまいます。 左右同じ回数削るようにします。先に向かって5回削ったら反対も5回削る。 次にピックを持ち替え前から後ろに向かって5回、反対5回といった具合に均等に削ります。
#2000で仕上げるとツヤはありませんが十分使用可能です。エッジもしっかり処理します。サンドペーパーのキズをなくしピカピカに仕上げます。雑巾にコンパウンドを染み込ませます。 コンパウンドはホームセンターの自動車補修コーナー等で販売されている物でOKです。 次に雑巾を敷いてピックを動かして研磨します。力を入れ過ぎないようにします。 固めのスポンジを下に敷いてクッションにします。作業時、力が入ってしまうと、熱で反る場合があります。一気に研磨しようとしないのがコツです。
整形時はサンドペーパーを動かし、コンパウンドのときはピックを動かします。コンパウンド時はどちらを動かしてもOKです。全体も磨けばべっ甲の美しいツヤが戻ってきます。 演奏後、コンパウンドで毎回お手入れをすれば、いつも最高の状態を維持できます。 クラシックギタリストが爪を磨くようにピックも磨いてみてください。 以上が簡易のべっ甲ピック再生方法です。何回もやってみればコツをつかむことが出来るでしょう。