ウェーバリータイプでヘッド右側にすべて取付けるペグです。左用ギターや12弦用ギターに使用します。ギヤー比1:15で滑らかな動きが期待出来ます。左右3個ずつの取付けではなく、片側に6個取付けるタイプです。取付けはペグどうし隙間のないように配置しペグとペグをネジで固定します。
ペグを交換したいけれど、今のギターに合うかどうかは、
1 ペグ穴の大きさと位置
2 ビス穴の位置
この2点を微調整すれば、殆どのペグが取付けられます
1-1 ペグ穴が大きい場合
大きなサイズのブッシュを使うか、
穴を一度埋めてから開け直します
1-2 ペグ穴が小さい場合
リーマーと言う道具を使って穴を大きくします
リーマーはホームセンターで売ってます
2-1 ビス穴が合わない場合
埋木してビス穴を一旦埋めてから、穴を開け直します
不明な点はお気軽に問合わせて下さい
☎0575-33-0838 アコースティックギターパーツ! まで
■ 仕様 : アコースティックギター用
■ モデル : ウェーバリーモデル 6R ( 右側 )
■ 製造 : ゴトー ( 国産 )
■ カラー : クロム
■ ギヤ比 : 1:15
■ ペグ配列 : 右6 R6
■ 重さ : 約200g
■ ブッシュ : 丸型
■ ボタン : 06M / バタービーンズ型
■ 数量 : 6個セット
送料 880円
□ 取付けについてのお願い
この商品の取り付けに際しましては、市場に存在する楽器への追加加工なしで交換が出来ないことがございます。加工なしに無理な取り付けをされますと、お手持ちの楽器が破損する場合がございます。事前にご購入の小売店及びリペアショップ等の専門家にご相談の上、交換して下さいませ。尚、ご自身で交換された際のトラブル、事故等に関しましては自己責任とし、当社では保証致しかねますのでご注意下さいませ。
□ ギターペグについての基礎
ギターを弾き始めた最初から「ギターペグ」との付き合いが始まる訳ですが、この金属製のパーツに対して特に興味を持たれたことがあるでしょうか。弦を張る時に切る長さや、巻き付ける回数にこだわったり、チューニングを行うことが優先し、ペグによって快適性が変わると考える方はどれだけいるでしょうか。
シャフトでも曲がるか、よほどガタついたりしなければ、交換する必要のないパーツだと思われてはいないでしょうか。それ程、このペグを信頼し、疑うことをしない人の方が多いのではないでしょうか。技術の進歩により「ギターペグ」全体の性能が上がって安心している状況ですが、「ギターペグ」も長く使い続ければ磨耗してガタが来ますし、更なる技術革新でかなり優れた製品も誕生してきています。
「ギターペグ」はウォームギア ( ネジ歯車 ) とウォーム・ホイル・ギア ( 平歯車 / 以下ホイルギアと表記 ) によってミッション部が構成されます。ボタンを廻すことでボタンと直結したシャフトとそのシャフトを軸として一体化したウォームギアが廻ります。それによりホイルギアが廻ってホイルギアと一体化したストリングポストが廻ることで、弦が巻き上げられるのです。原則的にウォームギアによってホイルギアを廻すことが出来ますが、ホイルギアを廻すことでウォームギアを廻すことは出来ないので、ミッション部において、ギアが逆回転し、巻き上げた弦がゆるむことはありません。
「ギターペグ」には「弦を巻き上げる役割」と「チューニングを合わせる役割」がありますが、これが実は相反するテーマであります。「弦を巻き上げる役割」においては、ウォームギアの回転に対して、ホイルギアの回転が大きくなった方が早く目的のピッチまで巻き上げられます。この場合、ホイルギアの歯数は少ない方が早く巻き上げられます。
一方、「チューニングを合わせる役割」の面では、ウォームギアの回転に対してホイルギアの回転が小さい方がピッチが合わせ易くなります。この場合はホイルギアの歯数は多い方が良くなります。 ウォームギア1に対してのホイルギアの歯数を「ミッション比」と言い、弦を早く巻き上げるには 1:14 くらい、チューニングの精度を求めれば 1:18 くらいが気持ち良さの目安となります。
改めて「ギターペグ」はウォームギアとホイルギアを使用することによって、弦を巻き取る装置であり、この両者の組み合わせによって巻き上げた弦が戻らない仕組みになっています。しかし、この組み合わせによる宿命で、螺旋を切ったネジの横から、歯車の歯が回転して入ろうとする時、回転しているので、自動車の内輪差のようなクリアランスが必要となります。そのクリアランスが「バックラッシュ」となります。
この「バックラッシュ」が全くなければギアは動かないですし、「バックラッシュ」が大きいと弦を弛める時にボタンを廻してもポストは戻りません。つまり、音程を下げようとしても下がらない。又、下げた後に逆に廻しても音程が上がらないという状態になります。ですから、この「バックラッシュ」は極力少ないほうが良いのです。「バックラッシュ」が少ないと、ボタンを回せばすぐに反応してギアが廻りますし、スムーズにチューニングが出来るわけです。
この「バックラッシュ」を少なくするためには、歯車の咬み合わせの精度を上げる必要があります。ウォームギアを鉄で、ホイールギアを真鍮で作ってありますが、真鍮で作られたホイールギアは柔らかいので減り、長く使うとギアの歯が薄くなります。そのため、うまく咬み合わなくなり「ガタつき」が生じます。つまり、ギターペグは消耗品であり、長く使ったら交換する必要があるのです。使っていないギターでも、弦が張ってあれば、ギアは同じ場所で圧力を受けていて、歯車が丸くなって「ガタつき」が生じます。
ロトマチックタイプを一般の人が使って10年、プロで5年、オープタイプはそれより短くなると考えて頂いてもよいと思います。チューニングは耳で音を聴くと同時に、手の感触でも合わせているので、手で廻した時のトルクの感覚も重要な要素です。「糸を水の中からではなく、油の中から引き抜く感覚」と言われていますが、軽過ぎても重過ぎてもいけないのです。ギターという楽器は、弦の伸びでピッチが狂ったり、弦交換の度にチューニングを行うので、その回数が多いほどギターペグの性能の良し悪しが問われます。チューニングが合わないのはストレスになりますし、スムーズに合えば気持ちよく演奏に臨めます。ギターペグはそういう意味からも慎重に選んで使うことが大切です。
□ ペグの選び方、取付け方
ペグは正確なチューニングをするための大事なパーツで、精巧なギアと堅牢な構造が要求されます。ペグが作られてからの長い歴史の間に、様々な改良がなされ、現在ではいつくかの専門メーカーによって、さまざまなタイプのペグが製造されています。最近ではノブの部分に色の付いたプラスチックが使われているペグが、高グレードのギターに使われてりしています。テンションの強いスティール弦の場合、ノブと軸との取付け部分がよほどしっかりしていないと、破損の原因になります。ですので、ペグを購入する際にはこの部分もしっかり点検して、確実なものを手に入れるようにしましょう。
ギターを購入する時、ギター本体が気に入れば、ペグは既に取り付けられていますから、そのまま買うことになります。本来ならギターペグも自分の使用目的に合ったものを選ぶべきものです。「オープンバックタイプ」と「ロトマチックタイプ」では、重量の違いから、ギターの音色に違いが生じます。「オープンタイプ」のものは重量が軽いので、ヘッド部の質量も少なくなり音も軽くて中高音域が強調された明るい音になりますが、「ロトマチックタイプ」は重量があるので、ヘッド部の質量も多くなり、低音の効いた音になります。又、「ミッション比」の選択により、巻き上げやチューニングの快適性が変わってきます。
ギターペグはチューニングをするという機能については、価格に関係なく機能を備えていますが、「バックラッシュ」が大きかったり、ストリングポストが弦に引っ張られて動く幅が大きいと、弛まないはずの弦が弛んだり、チョーキングしただけでチューニングが狂ったりします。それを防ぐために高い技術を投入して、いろいろな機能を持たせたペグも用意されています。ですので自分の好みに合ったギターペグを選択するのが良いでしょう。