戦前ブルース

RCAブルースの古典

RCAブルースの古典
BMG BVCP8733-4


1971年、日本初の本格的戦前ブルースアンソロジーとして、LP3枚組で登場。 この古典的アルバムに更に7曲を加えた2枚組CDです。 曲数が増え、なおかつ20年以上前のLPボックスより安価。信じられないようなCDの復活です。大手レコード会社の中でいち早く南部への出張録音を始めたビクター。その「ビクター」と1934年にスタートした、傘下の廉価レーベル「ブルーバード」。 これらを原盤とした1927年から1946年の49曲が入っています。ディスク1の1曲~8曲は初期のカントリーブルース。


9曲~17曲はメンフィスブルース。 18曲~25曲がジャグバンド。ディスク2の1曲~7曲は1930年代のミシシッピブルース。8曲~15曲はピアノブルース。16曲~24曲はシティブルースと括られています。戦前ブルースの全てがわかるちう訳ではありません。ですが、単一レーベルを音源とした正規盤として最高の充実度です。戦前のブルースの流れを考えながら聴いても良いです。単純に1曲1曲楽しむだけでも良いでしょう。ここにはブルース音楽の様々なスタイル、味わいが詰まっています。


リズミカルで暖かいようで荒涼としたトミージョンスン。 ほのぼのとしたジムジャクスン。賑やかなジャグバンド群、やるせなさの詰まったリロイ・カー。バンドブルースの味わいのサニーボーイウイリアムスン1世など。カントリーブルースの素朴さを敬遠する方にはブッカホワイト。痛烈なリズムの1-7がカウンターパンチに。ハウンドドックテイラーのようなアナーキーが好きという方。そんな方にはトミーマクレナンやロバートペットウェイ。


形は違っても同質のパワーがみなぎっているのがわかります。楽しみ方は様々です。ブルースに少しでも興味のある人にはかっこうの入り口になるでしょう。


【ディスク:1】
1. ビッグ・ロード・ブルース
2. キャンド・ヒート・ブルース
3. トラブル・ハーテッド・ブルース
4. ダーク・ナイト・ブルース
5. ラヴィング・トーキング・ブルース
6. ドレイマン・ブルース
7. シー・ロールズ・イット・スロー
8. パナマ・リミテッド
9. アイム・ワイルド・アバウト・マイ・ラヴィング
10. ドライ・ランド・ブルース
11. テイント・ノーバディズ・ビジネス
12. フランク・ストークスの夢
13. ザ・ガール・アイ・ラヴ
14. プア・ジョン・ブルース
15. ローヤー・クラーク・ブルース
16. ア・ハード・ピル・トゥ・スウォロー
17. ドント・ウォント・ノー・ウーマン
18. メンフィス・ジャグ・ブルース
19. ゴーイング・バック・トゥ・メンフィス
20. ジャグ・バンド・ワルツ
21. ヴァイオラ・リー・ブルース
22. ゴーイング・トゥ・ジャーマニー
23. ウォーク・ライト・イン
24. ザ・スパズム
25. ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ


【ディスク:2】
1. ウィスキー・ヘッド・ウーマン
2. ディーズ・マイ・ブルース
3. ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー
4. ハイウェイ49
5. ピーチ・オーチャード・ママ
6. キャットフィッシュ・ブルース
7. テイク・ア・リトル・ウォーク・ウィズ・ミー
8. ロックス・イン・マイ・ベッド
9. シックス・コールド・フィート・イン・ザ・グラウンド
10. デヴィルズ・サン・イン・ロウ
11. ピート・ウィートストロー
12. ヴィックスバーグ・ブルース・パート 3
13. ワリード・ライフ・ブルース
14. デトロイト・ジャンプ
15. ハード・ワーキング・マン・ブルース
16. フレンドレス・ブルース
17. サザン・ブルース
18. キングフィッシュ・ブルース
19. タフ・ラック
20. グッド・モーニング・スクールガール
21. エレヴェイター・ウーマン
22. アーリー・イン・ザ・モーニング
23. キー・トゥ・ザ・ハイウェイ
24. ザッツ・オール・ライト


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